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凸版印刷、建材・設備メーカー向けにBIMデータの活用サービスを提供

 凸版印刷株式会社は26日、商品における画像やスペックなどの多様な情報を一元管理し、マルチユースを実現する統合情報データベース「GAMEDIOS(ガメディオス)」の新機能として、建材・設備メーカーが持つ製品データを登録し、簡単にBIMデータの管理・更新・提供ができる「GAMEDIOS BIMオプション」を開発し、BIMソフト「Revit」への対応版を10月から提供すると発表した。

 GAMEDIOS BIMオプションは、管理画面上で建材・設備メーカーが持つ各種製品のBIMデータと、色・サイズ・価格などのスペック情報を登録すると、GAMEDIOSに搭載されているBIM変換エンジンが3Dモデルデータとスペック情報の合成処理を行う。これにより、導入メーカーはBIMソフトを使用することなく、簡単にBIMデータ内のスペック情報を更新できる。

「GAMEDIOS BIMオプション」全体イメージ

 建材・設備メーカーがGAMEDIOSで管理・更新したBIMデータは、外部向けに配信するWebサイトで利用できる。配信用Webサイトはメーカーごとにカスタマイズが可能なため、このサイトを自社コンテンツとして提供できる。配信データはGAMEDIOSと連携しているため、サイトのための更新作業は不要で利用できる。

 また、サービスでは、BIMデータ合成時にWebブラウザーなどで閲覧できる3Dモデルデータを生成する。このデータは、サービスが提供するBIMダウンロードサイト上で製品形状プレビューとして利用されるほか、販促・プロモーション領域におけるデータの2次活用にも利用できる。

 凸版印刷はこれまで、カタログ制作やAR/VR/メタバースを活用したプロモーション・サービスなどの販促領域で3Dデータを扱っており、これらのノウハウを生かして、カタログ用CGとBIMデータの同時制作や、3Dモデルデータを活用した見積もりシミュレーションの構築、ビジネス向けメタバースサービス基盤「MiraVerse」をはじめとするAR/VR/メタバースへの展開など、BIMデータの販促分野への活用を支援していくとしている。

 BIMオプションの利用費は月額5万円から。GAMEDIOS ASPサービスの初期設定費用は50万円から、月額費用は10万円から。

 凸版印刷では今後、GAMEDIOS BIMオプションをバージョンアップし、Revit以外のBIMソフトに対応していく。また、2023年度にはデジタルカタログサービス「iCata」において、メーカーを横断したBIMデータの検索・ダウンロード機能の公開を予定。2025年度までに関連サービスを含めて10億円の売上を目指すとしている。