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Commvault、バックアップ アズ ア サービス「Metallic BaaS」を日本で販売開始

クラウドネイティブのバックアップソリューションを提供

 Commvault Systems Japan株式会社(以下、Commvault)は8日、バックアップ アズ ア サービス「Metallic Backup-as-a-Service(BaaS)ソリューション」(以下、Metallic BaaS)を日本で販売開始すると発表した。同日には、日本におけるビジネス戦略および「Metallic」のサービス概要について説明会が行われた。

 Metallicは、米Commvaultのベンチャー事業として、次世代SaaSデータ保護を市場に提供するために設立され、2019年10月に「Metallic BaaS」をリリース。すでに、北米・ヨーロッパをはじめ世界30か国以上で提供されており、グローバルでは1000社を超える顧客に導入されている。

 「Metallic BaaS」を利用することで、Microsoft 365やSalesforceなどのSaaSアプリケーション、エンドポイント、エッジを含むハイブリッドクラウドのデータセンターのワークロードのデータ保護、災害復旧、アーカイブ、コンプライアンス対策を簡単な導入と管理により実現することが可能となる。

「Metallic BaaSソリューション」の概要

 今回、日本での販売開始にあわせ、Commvault カントリーマネージャーの倉橋秀則氏が、日本市場におけるビジネス戦略を説明。「日本法人の体制強化として、業種別担当営業およびパートナー担当の拡充を図り、Commvaultのインテリジェントなデータサービスプラットフォーム“The Power of AND”の価値訴求とブランディングに力を注ぐ。パートナー戦略としては、ディストリビュータやリセラー、アライアンス、マネージドサービスプロバイダ(MSP)などパートナー向け支援プログラムを強化するとともに、パートナーとの共同ソリューションの展開も積極的に進めていく。また、日本語コミュニティサイトでの情報発信とコンテンツをさらに拡充していく」と今後の重点施策を明らかにした。

Commvault Systems Japan カントリーマネージャーの倉橋秀則氏

 「Metallic BaaS」をリリースする背景について、Commvault Metallic事業本部長の松澤正芳氏は、「クラウドの急速な普及により、企業のIT環境は大きく変化し、これにともないバックアップ製品にも新たな課題が顕在化してきている。まず、ユーザー環境の多様化による複数のツールの導入などで、バックアップシステムが複雑化している。また、バックアップ製品自体に対するセキュリティ対策や脆弱性対策など、セキュリティ運用の負荷が年々上昇している。さらに、クラウドではバックアップ先に使用可能なストレージが限定されてしまうため、バックアップ製品のBaaS化が進まないという課題も挙げられる。『Metallic BaaS』では、シンプルなクラウドネイティブのバックアップソリューションを提供し、これらの課題を解決する」としている。

Commvault Systems Japan Metallic事業本部長の松澤正芳氏

 「Metallic BaaS」の主な特長として、SaaSプラットフォームにマイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」が提供する各種PaaSとネイティブサービスを採用している点や、Microsoft Azureが提供する耐久性とセキュリティを活用することで、すべての顧客に信頼できるバックアップを提供している点が挙げられる。

 また、仮想エアギャップと呼ばれる分離された不変のデータコピーは、独立したセキュリティドメインに保存されているため、本番サイトに侵害があった場合でもデータの改ざん、変更、削除を防げるという。

「Metallic BaaSソリューション」の機能概要

 また、SaaSモデルとして、Microsoft Azureクラウドから提供されるため、従来のようなバックアップシステムの構築は不要となり、数ステップの操作でバックアップを開始することができる。オンデマンドで容易に拡張できるだけでなく、すべてのワークロードのバックアップ管理をWebベースの同一のコンソールで一元管理することが可能となる。

「Metallic BaaSソリューション」のユーザーインターフェイス

 「業界トップクラスのワークロードをサポートしており、リモート環境、オンプレミス環境、クラウド環境のすべてを保護することができる。SaaSアプリケーションを始め、エンドポイント、ファイルサーバー、DBサーバー、クラウドストレージ、仮想マシン、Kubernetesの主要なワークロードをサポートしている。さらに、バックアップ先にはMetallicのクラウドストレージだけではなく、顧客が所有するストレージやクラウドストレージ(BYOストレージ)を使用することもできる」(松澤氏)という。

 なお、「Metallic BaaS」が使用するMicrosoft Azureは別途契約する必要はなく、Microsoft 365(Office 365)、Microsoft Dynamics 365、Salesforceのバックアップでは、無制限のストレージ容量と無期限のデータ保持期間が基本料金で提供される。エンドポイントのバックアップでも同様に無制限のストレージ容量と1年間のデータ保持期間が提供される。保持期間については、延長することも可能となっている。

 参考価格(税別)は、Metallic Office 365 Backup Essentials Editionが1ユーザー月額540円、Metallic Backup for Microsoft Dynamics 365が1ユーザー月額540円、Metallic Salesforce Backupが1ユーザー月額540円、Metallic Endpoint Backup Essentials Editionが1ユーザー月額1125円。