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CTC、仮想マシン数十台のオンプレミス環境をクラウド化する「VMware Cloud on AWSマルチテナントサービス」

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は30日、数十台の仮想マシンが稼働するオンプレミスのシステムを、Amazon Web Services(AWS)に移行して運用する「VMware Cloud on AWSマルチテナントサービス」を2021年秋から提供すると発表した。

 「VMware Cloud on AWSマルチテナントサービス」は、VMwareがMSP(Managed Service Provider)パートナー向けに提供する、仮想インフラストラクチャリソースをプール化する「VMware Cloud Director service」を活用し、VMware Cloud on AWSの環境をマルチテナント化したもの。

 VMware Cloud on AWSは従来、50台以上の仮想マシンが稼働するシステムでの活用で有効なソリューションとなっていたが、要望の多かった数十台の仮想マシンを利用する規模のシステム向けに独自にメニュー化したパッケージサービスとして提供する。

サービスイメージ

 サービスでは、移行対象のシステム規模に合わせて、「Basicパック」「Advanceパック」の2種類のパッケージを提供する。

 Basicパックは、CPUクロックが20~40GHz、メモリが200GB、ストレージが1.5TB(実効容量)で、月額利用料が45万円から。Advanceパックは、CPUクロックが35~70GHz、メモリが300GB、ストレージが3.0TB(実効容量)で、月額利用料が65万円から。費用には、各種のクラウドリソースに加え、Windowsライセンス、AWSのデータ通信料、VMware HA(High Availability)による可用性、CTCが提供する運用サポートサービス、管理ポータルを含む。

 CTCは、オンプレミスで仮想化基盤を保有する企業に向けてサービスを展開し、3年間で10億円の売上を目指す。