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Chromebookを用いたセキュアなテレワーク環境の導入・運用を支援――、NECが新サービスを提供

 日本電気株式会社(以下、NEC)は30日、テレワーク環境の設計から導入、運用支援までをChromebook端末とセットで提供するサービス「NEC Chromebook for テレワーク」を、7月19日より提供開始すると発表した。主に中小企業や大企業の部門など、中小規模の環境での利用を想定している。価格はオープン。

 「NEC Chromebook for テレワーク」は、会社内の自席PCに対するリモートアクセス環境を整備するサービス。自動更新やデータの暗号化、起動時に毎回セルフチェックを行う確認付きブートなど、多様なセキュリティ機能を備えたリモートアクセス用のChromebook端末を提供するとともに、テレワークを行う上で必要なセキュリティ設定や端末登録をNECが代行して実施する。なお、自席PCへのリモートアクセスにはクラウド型リモートサービスの「RemoteView」を採用しており、VPN環境を構築しなくともインターネット経由でのアクセスが可能だ。

 セキュリティ設定は、総務省のガイドラインに沿って、デバイス制御やログイン制御、アプリケーションのインストール制御などを実施するほか、Googleのクラウド型MDM(モバイルデバイス管理)「管理コンソール」によって、社外に分散するChromebook端末をクラウド上で一括管理する仕組みを提供。「管理コンソール」の利用に必要な端末登録や、数百項目ある「管理コンソール」の設定もNECが代行する。これにより、インターネットに接続すると、テレワークに必要な設定やアプリケーションが自動配信する仕組みを提供ため、利用者は端末到着後、スムーズにテレワーク環境を利用開始できるという。

 さらに運用開始後も、OSアップデートによる影響を定期的に確認し、必要に応じて設定変更を行うほか、情報システム部門からの技術的な問い合わせや利用者からの質問に対応するサポートデスクサービスを提供する。

 Chromebook端末に関しては、当初は「NEC Chromebook Y2」に限定されるが、今後はラインアップの拡充を図る考え。あわせて、DaaS(Desktop as a Service)、仮想デスクトップなど、多様なシステム形態への対応を目指す。

 価格はオープン。NECでは、今後3年間で150社への提供を目標としている。

NEC Chromebook Y2