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止まらないブレークポイントでアプリをモニタリング――、サムライズ、イスラエルRookoutのデバッグサービスを販売

 株式会社サムライズは14日、イスラエルRookoutと日本国内におけるパートナー契約を締結したと発表した。これに伴い、同社のライブリモートデバッグサービス「Rookout Community」「Rookout Enterprise」の販売・サポートを提供開始する。

 Rookoutは、デバッグ業務に特化したSaaS型サービス。開発環境をはじめ検証、プロダクション(本番)にいたるさまざまな環境において、稼働するアプリケーションの状態をモニタリングできる。また、ログの出力コードの追加や削除を行わなくても、アプリケーションにSDKを組み込み、SDKの初期化コードを書くだけで、SDKからRookoutのクラウドサーバーへ取得したスナップショットのみが送信されるため、自席にて容易に各種デバッグ情報を取得でき、ブラウザベースのRookout IDEで迅速に確認を行えるとした。

 またRookoutでは、ソフトウェアの動作確認のために必要なブレークポイントを利用し、ソフトウェアの実行状況をモニタリングする仕組みを搭載しているが、ブレークポイントで停止することなく、必要な実行状況の情報を容易に取得可能な点が特徴。通常のデバッガでは、ブレークポイント設定個所で都度停止してしまうのに対し、Rookoutでは止まらないブレークポイントを提供するので、ステージング環境でのテスト中やリリース後の本番環境でもデバッグを行えるという。

 さらに、デバッグ作業のためにソフトウェアのソースコードを外部へ配置・公開する必要は一切ないことから、特別なセキュリティ対策の仕組みを用意することなく、セキュアなリモートデバッグを実現するとしている。なお、取得した変数の内容を表示するリンクをデバッグチーム内で共有する機能も備えており、Slack、Jira、Microsoft Teamsと連携したメッセージの送信に対応する。

 サムライズでは、レガシーなモノリシックからクラウドベースのコンテナ、サーバーレスまで、多様な環境で稼働するソフトウェアの、開発から本番環境までのデバッグ作業に対応できるとアピール。さらに、1インスタンスに対するデバッグではなく、インスタンスに付けられたタグによりグループ化された複数のインスタンスを同時にデバッグ可能なため、インスタンスが縮退する環境でも問題なくデバッグできるとしている。