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ネットワンパートナーズ、入退室管理システム向け非接触生体認証装置「IDEMIA」を販売
2021年5月27日 06:00
ネットワンパートナーズ株式会社は25日、仏IDEMIAとディストリビューター契約を締結し、“非接触型”で認証精度を高めた指紋認証端末「MorphoWave」をパートナー企業経由で販売すると発表した。
MorphoWaveは、非接触での3次元指紋認証を特徴とし、4本の指の指紋を立体的にスキャンすることで、高い認証精度を実現する。IDEMIA独自の非接触3D指紋認識技術は、接触型よりも30%広い範囲の指紋を取得し、4本の指を同時にスキャンして、業界最高レベルの認証精度を実現する。接触型とは異なり、濡れた指や乾いた指でも認証が可能。指紋は特許技術で暗号化されて安全に保管され、偽造指紋を検知して防止する機能も備える。
精度については、NIST(アメリカ国立標準技術研究所)で第1位の評価を受けており、認証時間についても、AIの利用により非接触型で世界最速の1秒以下を実現。人通りが多いオフィスのエントランスゲートにおいても、センサーに手をかざすだけで立ち止まることなく通過可能となる。
本体はコンパクト(250×152×216mm、2.2kg)で、ドアやゲートごとに簡単に設置が可能。有線ネットワーク利用時はPoE(Power over Ethernet)給電によりイーサネットケーブルのみの接続で設置でき、Wi-Fi利用時は電源ケーブルのみで設置できる。屋外への設置も可能で、IP65規格に準拠した防塵防水性能を備え、気温は-10℃~55℃まで対応、指紋スキャンも外光や粉塵の影響を受けない構造となっている。
指紋に加えて、非接触型カード(Prox/iClass/MIFARE/DESFireなど)を読み取り可能で、より厳格な入退管理が求められるエリアでの多要素認証も可能。QRコードにも対応し、一時的な来客者の入退管理も実現する。
さらに、MorphoWaveを、ネットワンパートナーズが取り扱う監視カメラシステムや入退管理システムと連携することで、堅牢で効率的な入退室セキュリティを実現する。
主な想定利用シーンは、オフィスビルのロビーやフロア、工場・発電所・空港・データセンターなどの重要施設における入退管理で、IDカードなどとは異なり、偽造や貸し借りが困難なことから、なりすましによる不正侵入を防ぐ。特に、重要施設・重要エリアにおける厳格な入退室管理の需要が高まる中、パートナー企業は、生体認証を交えた包括的なフィジカルセキュリティソリューションを提供可能になるとしている。