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日本IBM、クラウドネイティブアプリの開発に適したプライベートクラウド環境を展開できる「IBM Power Systems Private Cloud Rack Solution」

 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は24日、IBM Power Systemsサーバーに、Red Hat OpenShiftをはじめとするクラウドネイティブなアプリケーション開発に必要なソフトウェア製品を事前にセットアップし、プライベートクラウドを数時間で展開する「IBM Power Systems Private Cloud Rack Solution(以下、PPC Rackソリューション)」の提供を開始した。

 PPC Rackソリューションでは、実稼働環境向けに最適化されたフルスタック構成の「Power Private Cloud Rack for Production」と、開発環境向けのシングルサーバーソリューション「Power Private Cloud Rack Starter Deployment」の2種類を提供する。

 両ソリューションとも、IBM Power System S922サーバーに、Red Hat Enterprise Linux 8やRed Hat OpenShift Container Platformを事前インストールしたRed Hat OpenShift環境を前提とし、後からIBM AIX、IBM i環境を追加することができる。

 ハードウェアおよびソフトウェアを最適化した組み合わせでセットアップしているため、従来数週間かかっていた展開時間を数時間に短縮でき、プライベートクラウド環境を迅速かつ簡単に実装できる。

IBM Power Systems Private Cloud Rack Solution

 また、従量課金モデルのプライベートクラウドソリューション「Power Private Cloud with Dynamic Capacity」については、Linux対応を発表。IBM AIXとIBM iに加えて、Red Hat Enterprise LinuxとSUSE Linux Enterprise Serverのワークロードでも利用できるようになった。

 IBM Power Systemsについては、Red Hat機能の拡張を発表。IBM POWER9搭載サーバーによるエンタープライズ向けIaaSの「IBM Power Virtual Server」では、プラットフォームに依存しないインストーラーを利用して、Red Hat OpenShiftが利用できるようになった。このほか、Red HatランタイムとCodeReady Workspacesのサポート、新たなRed Hat Ansibleモジュールの追加などを行った。