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富士通FIP、金融向けデータ交換サービス「FIRST」をリニューアル

PCI DSSに対応、クレジットカード情報を含むデータ伝送にも利用可能に

 富士通エフ・アイ・ピー株式会社(富士通FIP)は25日、「FUJITSU 金融ソリューション FIRST(ファースト)」(以下、FIRST)の新基盤をクラウド上に構築し、サービス内容をリニューアルしたと発表した。価格は個別見積もり。

 「FIRST」は、企業と銀行との口座振替依頼などのデータ交換を実現するサービスとして提供されており、現時点で70を超える企業・団体が利用しているという。

 今回はこの「FIRST」の基盤を、新たに富士通のクラウド上で構築。クレジットカード・金融業界におけるさまざまな企業間データ伝送にも利用可能なサービスへとリニューアルした。

 同時にPCI DSSに準拠したことで、以前から可能だった企業と銀行とのマルチバンクによるデータ交換に加え、クレジットカード会社と加盟店などとの、クレジットカード情報を含むデータ伝送にも利用できるようにしている。また、保険会社と企業間などでの保険料請求データの送信など、セキュリティへの十分な配慮が求められるデータの伝送にも利用可能とのこと。

 さらに今回は、各銀行の口座振替依頼などの伝送受付時間延長に対応するため、サービス運用時間を24時間365日へと変更した。このため、銀行に対するデータ伝送への対応はもとより、夜間に行う、複数の相手先に対するデータ伝送にも対応可能になったとしている。

リニューアルした「FIRST」のサービスイメージ