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ソリトン、米Polyverseとサイバーセキュリティ分野で提携、日本国内での販売、サポートを拡充

 株式会社ソリトンシステムズ(以下、ソリトン)は2日、セキュリティ企業の米Polyverseに出資したと発表した。ソリトンでは今回の出資は、Polyverseのサイバーセキュリティ技術が、米国の政府機関やソリューションプロバイダーに導入され始めていることを踏まえ、同様にこのセキュリティ技術を日本の政府機関および重要インフラ企業への導入などをサポートするためのものだとしている。

 Polyverseは、2015年創業のセキュリティ企業。同社が開発した「Polymorphing for Linux」は、オープンソースであるLinuxのソースコードを乱雑化する技術により、メモリを狙ったサイバー攻撃を防御する。新たな攻撃に対しても有効で、主要なLinux OSをサポートしており、技術は米国防総省によりゼロデイメモリ攻撃の低減に資すると証明され、IoT機器に対しても実装可能としている。

 ソリトンでは、今回のPolyverseへの資本参加により、米国の政府機関およびソリューションプロバイダーで導入が進んでいるLinuxサーバー向けだけでなく、IoTデバイスを含むより広範囲なソリューションを、ソリトンが2017年から提供している「サイバーセキュリティ総合支援サービス」の中で提供すると説明。PolyverseはPolymorphing for Linuxを提供するだけでなく、今後提供するソリューションの日本市場への展開・マーケティングをソリトンと共同で実施する。

 ソリトンでは、これまで培ってきた政府機関および重要インフラ企業との関係を生かし、政府機関や重要インフラ企業向けに無償トライアルを提供し、各サーバーの運用・機能・性能に影響を与えずに、ゼロデイ攻撃対策の普及に努めると説明。また、PolyverseのIoTデバイス向けなど、新たな適用領域にもソリトンの開発力を積極的に展開するとしている。