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Emotion TechとNTTデータ、アジャイル開発におけるチームエンゲージメントを促進する新サービス

従業員のロイヤルティを指標化したデータをITエンジニアに適用

 株式会社Emotion Tecと株式会社NTTデータは25日、従業員のロイヤルティ(職場への信頼・愛着)を指標化したデータを利用し、アジャイル開発におけるITエンジニアのチームエンゲージメントを促進するサービス「SI-Tech」を提供開始したと発表した。サービスは、NTTデータが提供するアジャイル開発支援サービス「Agile Center」の1オプションとして提供されるが、単体での利用も可能である。

 「SI-Tech」は、従業員のロイヤルティを指標化したデータを、アジャイル開発に携わるITエンジニアに適用したもの。このデータを利用することにより、チームのITエンジニアのモチベーションや心理的安全性を定量的に把握・管理可能になるため、アジャイル開発の現場において、チームが発揮するデリバリー能力、生産性、品質の維持や向上が期待できるという。

 なお、ITエンジニアのロイヤルティデータの取得は、ITエンジニアへのアンケート形式で実施される。具体的には、ITエンジニアは「現在のプロジェクトへの参加を、同業の知人に薦めるかどうか」という基準で11段階の評価を実施。チームの管理者がこの回答データを集計し、チーム単位のロイヤルティを確認する

 これにより、現在どの開発チームのモチベーションや心理的安全性が下がっているか、デリバリー能力、生産性、品質の低下につながらないかを定量的に把握できるとした。

 またEmotion Techのクラウドサービスを利用することで、ロイヤルティを上げるためにどのエンジニア体験を改善すれば良いかをピンポイントに突き止め、NTTデータのアジャイル開発ノウハウを基に、最適な改善策を講じることが可能。改善後も引き続きロイヤルティデータを計測していくことで、改善施策の効果があったのか、あるいはほかの課題が発生していないかを把握し、開発チームのデリバリー能力、生産性、品質を向上させるための取り組みを継続していけるとした。

 両社は今後、このサービスを活用したコンサルティングをはじめ、開発プロジェクトにおいてITエンジニアのロイヤルティデータを利用することを推進し、2022年度末までに50プロジェクトへの導入を目指す。