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日立、Hyperledger Fabricの利用環境をマネージド型クラウドサービスとして提供

ブロックチェーンを活用した安定性の高い取引を支援

 株式会社日立製作所(以下、日立)は14日、ブロックチェーンを活用した安定性の高い取引を支援するサービス「Hitachi Blockchain Service for Hyperledger Fabric」を販売開始すると発表した。3月29日の提供開始を予定する。

 このサービスは、複数企業間の取引などに適した代表的なブロックチェーン基盤の1つ「Hyperledger Fabric」の利用環境を、マネージド型クラウドサービスとして提供するもの。従来、「Hitachi Blockchain PoC 環境提供サービス for Hyperledger Fabric」で提供してきた支援内容を、ビジネス利用に適したサービスへ拡張して提供する。

 また日立独自の分散合意技術を利用し、ブロックチェーンにおける、複数企業間での全取引順序の確定処理を高信頼化できるほか、台帳の監視ツールを用いて、ブロックチェーン基盤に記録した取引情報の整合性を定期的に検証し、データの改ざんを検知した場合には即座に通知することも可能。

 こうしたセキュリティ機能をあわせて利用することにより、生産・流通プロセスでのサプライチェーン管理(SCM)や貿易業務など、多くの組織が企業や国・地域をまたいで行う、複雑で大量の取引を確実かつセキュアに行うことができるとした。

 なお日立では、ブロックチェーン環境をマネージド型クラウドサービスとして提供するのみならず、ブロックチェーンのビジネス利用に関する技術コンサルティングや、実証実験からビジネス利用に至るまでの、ブロックチェーン環境の導入・構築、運用、アプリケーション開発などをトータルに支援できるとのことだ。

 価格(税別)は、最小構成で月額14万円から。別途、導入サービス費用20万円が必要となる。