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CTC、中国に進出する企業に向けたシステム構築支援サービスを開始

中国国内でのデータ保管義務に対応、越境ECサイトの構築も支援

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は9日、中国に進出する企業に対して、協力パートナーと連携したITシステムの構築支援サービスを開始した。

 CTCでは、国境を越えて中国向けに商品を販売するECサイト「越境ECサイト」の市場が拡大傾向にあるが、2017年6月に施行された中国サイバーセキュリティ法では、中国国内で収集した個人情報や生成した業務データなどを中国政府の許可なく持ち出すことを禁じており、越境ECを行うには中国国内でサービスサイトを構築する必要があると説明。こうしたことから、CTCでは中国に進出する企業向けに、パブリッククラウドを活用した中国国内でのシステム構築支援サービスを協力パートナーと連携して開始する。

 CTCがクラウドを使用した大規模なシステム構築で培ったノウハウをベースに、コンサルティングからクラウドを含めたシステム構築、アプリケーション開発、運用までトータルなサービスを提供。協力パートナーとの連携では、中国での対応や中国語でのサポート、ウェブサイトやECサイトの開設に必要な許可証「ICP登録/ICPライセンス」の申請や取得も含めてサポートする。

 また、サービスの開始に伴い、Alibaba Groupのクラウドサービス「Alibaba Cloud」の取り扱いも開始。仮想サーバーに加え、ストレージやデータベース、負荷分散などの機能を含めて、システムの設計や構築、運用などのサービスを提供していく。

 CTCでは、中国国内でのウェブサービスの開設とクラウド基盤の構築を含め、3年間で20社への提供を目指す。