ソフトバンク、基地局設置の映像コンテンツ配信サービス「スマート情報カメラ」を提供

　ソフトバンク株式会社は9日、携帯電話の基地局にソニービジネスソリューション株式会社製のネットワークカメラを設置して映像コンテンツを配信する法人向けサービス「スマート情報カメラ」の提供を2019年春に開始すると発表した。

　スマート情報カメラは、ソフトバンクの携帯電話基地局にネットワークカメラを設置し、ライブ映像とアーカイブ映像を提供する新たなIoTサービス。放送局での情報カメラやお天気カメラ、自治体における防災対策、交通状況や設備のモニタリングなどの用途を想定している。

　提供するサービスは、全国の基地局の中から、沿岸や河川、火山、山間部、空港、港、駅、高速道路、サービスエリア、ランドマーク、市街地など、顧客が必要とするロケーションにカメラを設置して、その映像を顧客だけが利用できる「専有パターン」と、あらかじめ全国の基地局に設置されたカメラのラインアップから選択して、複数の顧客で映像を利用する「共有パターン」の2種類。

　専有パターンは、フルHD（1920×1080ドット）の映像を提供し、顧客がウェブブラウザー上で映像の確認や、カメラの操作（パン・チルト・ズーム）が行える。共有パターンは、カメラの操作を必要とせず、費用を抑えてスピーディーに利用したい顧客向けのサービスで、固定された画角の映像のみを利用できる。

専有パターン カメラ操作画面（開発中の画面）

　サービスはまず専有パターンから提供を開始し、準備が整い次第、共有パターンの提供を開始する予定。将来的には、映像を基に解析・予測に役立つ次世代のIoTサービスの開発も視野に入れ、スマート情報カメラを提供していくとしている。

　ソニービジネスソリューションでは、スマート情報カメラビジネスにおいてソフトバンクと提携。サービスへのカメラ機材の提供、顧客に納入する映像表示機器のシステムインテグレーションおよびシステム保守を行う。

　また、11月14日から幕張メッセで開催される「2018年国際放送機器展（Inter BEE 2018）」のソニーブースにおいて、スマート情報カメラについての展示を行う。