アトミテック、Oracle Cloud構築サービス「Cloudii」を提供

　株式会社アトミテックは9日、無償サポート付のOracle Cloud構築サービス「Cloudii」を提供開始したと発表した。

　Cloudiiは、Oracle Cloud環境へのシステム導入・移行・構築と、Oracle Cloud上で動作する付随アプリケーションの構築・導入支援を行うサービス群。アトミテックが持つクラウドインフラの構築経験を生かし、アプリケーション実装などを含めた、クラウド環境のトータルな最適化、および最も効率的な利用を支援するという。

　第1弾としては、5つのサービスメニューを用意する。

　1つ目の「Oracle Cloud 新規導入／移行支援サービス」は、オンプレミスからクラウドへのシステム移行を検討する企業、あるいはほかのクラウドからOracle Cloudへの移行を検討する企業向けに、IaaSやPaaSの導入をトータルにサポートするサービス。また、クラウド上でのシステム構築に対して不安を感じている企業向けには、セキュリティに優れたOracle Cloudで提供されている専用プライベートクラウド環境「Oracle Cloud at Customer」にも対応するという。

　2つ目の「Universal Credits Monthly Flex 販売サービス」では、Oracle CloudのIaaS/PaaSへ制限なくアクセスが可能な「Universal Credits Monthly Flex」を販売する。自社サービスをクラウドで展開したい企業や、社内で24時間365日近くの稼働が予測されるシステムを持つ企業には、最適な環境を提供できるという。またCloudiiでは、Universal Credits Monthly Flexを契約した企業向けのサポートプランも用意されているとのこと。

　3つ目の「Ravello Cloud新規導入／VM移行支援サービス」は、Oracle CloudのIaaSである「Oracle Ravello Cloud Service」を用いて、コスト削減効果のある環境構築サービスをIT教育現場などに向けて提供する。例えば、メンバーや受講生が追加になる度に新たに環境構築を実施する必要がある現場や、あるメンバーの環境で障害が発生した場合、新たに環境を構築するといった負担を軽減するサービスを提供するとしている。またRavello Cloudでは、オンプレミスまたはデータセンター内と同じ複数のVMware/KVM環境を、変更することなくそのままクラウド上で実行可能な点も特徴だ。

　4つ目の「Cloud Backupサービス」は、クラウド環境をデータバックアップ基盤として利用するサービス。Windows、Linux、Macなど複数OSに対応したソフトウェアを利用するほか、バックアップデータの暗号化や複数リージョンへのバックアップにも対応し、クラウド上へ安全にデータを保管できるとした。

　最後の「Oracle Cloud VPN 接続サービス」では、企業が利用するOracle Cloud Infrastructure（OCI）と、その企業の各拠点、各種クラウドサービスやリージョン間をIPsec VPNで接続し、セキュアかつ柔軟性の高いネットワークを提供するとのこと。

　なおサポートについては、Oracle Cloudの導入や保守についてオールラウンドにサポートを提供。Oracle Cloudに関する無償の問い合わせ窓口も提供するという。こうした無償サポートについては、2020年3月末までの提供を予定している。