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日立産業制御、交通量の自動計測を支援する「日立画像トラフィックカウンタ」

 株式会社日立産業制御ソリューションズ(以下、日立産業制御)は28日、撮影した映像をもとに交通量を自動計測するソフトウェア「日立画像トラフィックカウンタ」を発表した。同日より順次、日本、中国、東南アジア地域で販売開始するほか、その他の地域にも順次拡販する予定としている。

 日立画像トラフィックカウンタは、ユーザー自身が計測に必要な映像の撮影から計測、検証までを可能とする交通量自動計測ソフトウェア。日立産業制御が、撮影した映像をもとに交通量を計測する受託解析サービスで培ったノウハウを生かして開発されており、調査員ごとの計測結果のばらつきや調査員不足などの課題を解消できるとのこと。

 製品は、自動計測に適した映像撮影を支援するツールと、撮影した映像を画像解析し、車の通過台数や車種を自動計測するWindows向けソフトウェアで構成されている。

 撮影にあたっては、Androidタブレット端末専用の画角確認アプリケーションにおいて、画面上に赤い2本線を表示することで、水平角の確認を支援。タブレット上の赤い2本線と車線が重なる位置にカメラを設置して映像を撮影することで、自動計測に適した映像を撮影できるという。

 一方の解析ソフトウェアでは、解析映像に自動計測結果を重ねて表示する機能により、何をどのように自動計測したかの確認を支援。これにより、車種を正しく計測しているか、検知漏れがないかといったことを検証できるとした。

 価格は、パッケージ版が200万円(税別)からで、日本語、英語版、中国語版を用意する。このほか、3カ月、6カ月、12カ月の期間限定で利用可能な期間ライセンス販売も行うとのこと。こちらの価格は個別見積もりとなる。

 なお日立産業制御は、国内外の交通量の定期調査、渋滞や事故などの現状調査、出店計画における立地調査などに携わる、建設コンサルタントや道路調査会社を中心に製品を拡販する考えで、今後2年間に100ライセンスの受注を目標をしている。