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日本ヒューレット・パッカード、シングルサインオン製品「IceWall MFA」でパスワードレスのアクセスを可能にする新機能を提供

FIDO2対応によりWindows HelloやAndroid、iOS標準の生体認証が利用可能に

 日本ヒューレット・パッカード株式会社は25日、多要素認証シングルサインオン(SSO)製品「IceWall MFA」において、ウェブアプリケーションやクラウドサービスを改変せずにパスワードレスでのアクセスを可能にする新機能を発表した。

 IceWall MFAは、ウェブシングルサインオンソリューション「IceWall SSO」の技術をベースに、日本ヒューレット・パッカードが開発したソフトウェア。

 新機能では、生体認証などを利用したパスワードに替わる新しいオンライン認証の業界標準規格の「FIDO2」および、パスワード不要のウェブ認証「W3C Web Authentication」に対応。また、「Windows Hello」「Apple Touch ID」「Apple Face ID」および各Androidデバイスが標準搭載する顔や指紋などを使った生体認証と連携したパスワードレスでの認証や、パスワードと組み合わせた多要素認証が可能となった。

 これにより、IceWall MFAを利用することで、ウェブアプリケーションやクラウドサービス側に改変を行うことなく、個人所有の端末に標準搭載された生体認証を活用したアクセスが可能となり、高いコストメリットと簡便性を実現する。さらに、FIDO2の仕様により、暗号化されたキーをあらかじめインストールした端末からのアクセスのみ認証が行われるため、不特定多数の端末からの利用が制限され、なりすまし防止にも貢献する。

 IceWall MFAユーザーライセンス無制限の価格は270万円(税別)から。日本ヒューレット・パッカードでは、IceWall SSOを100%国内で開発し、20年にわたりサポートを提供してきた実績をもとに、ミッションクリティカルシステムをはじめとする国内の顧客固有の要求に対応してきたと説明。その中で培ってきたノウハウと技術をIceWall MFAに反映させることで、ウェブアプリケーションやSaaSクラウドサービスへのアクセスに、パスワードレスかつ簡単・安全な認証環境を実現するとしている。