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インターコム、EDIソリューション「Biwareシリーズ」の全銀EDIシステム(ZEDI)対応を発表

 株式会社インターコムは28日、2018年12月の本稼働が予定されている銀行振込(総合振込)の新しい決済プラットフォーム「全銀EDIシステム(ZEDI)」に、同社が提供するトータルEDIソリューション「Biwareシリーズ」が対応すると発表した。

 第一弾として、JX手順通信ソフトウェア 「Biware JXクライアント Ver.1.7」と電文作成/変換ソフトウェア「Biware EasyExchange Ver.2.1」を10月に販売開始する。両ソフトウェアを導入することで、ZEDIで規定されたXML電文の作成やJX手順による送受信などのEDI環境を構築できる。

 参考価格(税別)は、Biware JXクライアント(ZEDIオプション付き)が14万3500円から、Biware EasyExchangeが17万2500円から。

 ZEDIでは、取り扱う電文形式としてXML電文を採用することで、従来の固定長電文と比べて取引情報などを付加するためのEDI情報欄を拡充している。これにより、取引の特定に必要となる情報を十分に盛り込むことができるようになり、受取企業側では付加された取引情報を基に照合作業の自動化を実現することで、従来の消し込み作業を大幅に効率化することが可能となる。

 ZEDIで送受信を行うにあたり、支払企業側では総合振込電文の作成/送信機能、受取企業側では振込入金通知および入出金取引明細通知電文の受信機能と社内システムへデータを受け渡す機能が必要となる。

 Biwareシリーズでは、ZEDIの規定に沿った、1)ISO 20022(金融通信メッセージの国際規格)に準拠したXML電文の作成に対応し、固定長、CSVなど様々な形式のデータと相互変換を行う機能、2)ZEDIで規定された通信制御情報などを生成/付加し、JX手順で送受信を行う機能、3)ZEDIに接続する際に必要となるクライアント証明書(企業認証ファイル)の取得や更新を行う機能――3つの機能を提供することで、支払/受取企業の双方で利用できる金融EDI環境を提供する。

 Biwareシリーズは、FB(ファームバンキング)システムや自動振込システムのEDI機能として活用されるなど、既に金融業界で多くの採用実績があるとともに、多様な通信手順およびデータ変換に対応し、流通業、製造業など各種業界の商流EDIとしても多数の採用実績がある。

 インターコムでは、同商品1パッケージで金融EDIのみならず、商流EDIを含めた統合的なEDI環境を構築できると説明。また、今回発表したBiware JXクライアントとBiware EasyExchangeに続き、今後、Biwareシリーズの最上位商品である「Biware EDI Station 2」についても、早期のZEDI対応を図っていくとしている。