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中外テクノス、全社仮想化基盤用ストレージに「Dell EMC Unity」を採用

 株式会社ネットワールドは11日、総合検査会社の中外テクノス株式会社が実施した全社仮想化基盤用ストレージ刷新プロジェクトにおいて、ネットワールドが扱う「Dell EMC Unity」が採用され、本格稼働を開始したと発表した。

 中外テクノスでは、社内インフラの整備・拡充に取り組んでおり、業務サーバーの運用負担増大に対応するため、2012年にシステムを全面仮想化に踏み切った。現在は、基幹系/情報系を問わず、ほぼすべての社内業務システムがこの仮想化基盤上で稼働している。

 今回、導入から5年以上経過した仮想化基盤用ストレージを、今後のビジネスを支える先進的な環境を実現することを目指して刷新した。

 ストレージ刷新にあたっては、性能・容量の改善とIT投資の最適化がテーマとなった。旧環境ではストレージとの接続が1Gbpsだったため、VMwareの「Storage vMotion」や大量データの移行などに時間がかかる点がネックとなっていたが、これを10Gbps化することで、メンテナンス作業などの効率化を図り、さらに、今後のサーバー増加などにも対応できるよう、容量に余裕を持たせたいと考えたことから、この要件を満たす費用対効果が高いソリューションとして、Dell EMC Unityが選定された。

 Dell EMC Unityは、コストパフォーマンスに優れたストレージで導入コストを抑えられることに加えて、管理画面がGUIベースで分かりやすく、パフォーマンス情報のモニタリングなども簡単に行えるなど、使いやすさも高く評価された。

 新しいストレージ基盤は、2017年5月より本番稼働を開始し、2018年3月に2台目のDell EMC Unityが導入された。最初に導入したエントリーモデルの「Dell EMC Unity 300」は、内臓ディスクはHDDのみで、Unityのラインナップの中でも最もベーシックな構成だが、必要なパフォーマンスは十分満たされており、動作が重くなる傾向のあった自社開発の業務アプリケーションなどのレスポンスも向上し、効率的に業務が行えるようになったことで性能面での不満は解消されたという。

 2台目のUnityを導入する際の構築作業はすべて自社内で実施され、GUI画面により半日程度で作業が完了し、扱いやすいストレージであることが証明されたと説明。さらに、新しい環境では、Unityのソフトウェアバージョンである「Unity VSA」も、仮想サーバーのレプリケーション先として活用されている。

 Unityの導入により、性能や機能を大幅にアップできた一方で、コストは逆に約10%減少しており、業務効率化とコスト削減を同時に実現できたことが高く評価されていると説明。また、Unityは各種の管理ツールやローカル保護、レプリケーションなどのソフトウェアなどがすべて標準装備となっているため、今後の新たなニーズにも追加コスト無しで対応でき、さらにSSDを搭載すれば、自動階層化機能「FAST Cache/VP」なども利用可能となることから、今後、必要に応じてこれらの機能を活用していく計画だという。