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沖縄クロス・ヘッド、アジア向けにITサービスを提供 第1弾はクラウド連携型ファイルサーバー

日本ヒューレット・パッカードとOEM契約を締結

 沖縄クロス・ヘッド株式会社は8日、日本ヒューレット・パッカード株式会社とOEM契約を締結し、アジア向けにITサービスを提供すると発表した。サービスの提供開始は6月11日を予定している。

 沖縄クロス・ヘッドでは日本ヒューレット・パッカードの製品を活用した自社プロダクトを開発し、国内の中小企業向けにパッケージサービスとして展開してきた実績を持つ。同社ではさらにアジアでの展開も模索していたが、ハードウェアの調達や保守サポートなど課題が多く、実現ができずにいたという。

 そこで今回は、日本ヒューレット・パッカードのハードウェアの上に、自社のソフトウェアなどを組み込んで展開する企業向けのOEM契約を締結。アジア向けにサービス展開を開始するとした。

 まず第1弾として、沖縄国際情報通信ネットワークを活用し、クラウド連携型ファイルサーバー「nas2cloud Plus」をアジア向けに提供する。

 「nas2cloud Plus」は、HPEのx86サーバー「HPE ProLiant」をベースに、沖縄クロス・ヘッドのクラウドサービスなどを組み合わせてパッケージ化されているもので、企業が利用しているファイルサーバーの利用方法を変えることなく、複数拠点でのデータ連携・保全とクラウドへのバックアップを実現する。

 海外へ進出している日系企業が利用すると、海外支店と本社とのデータ連携や、重要なデータを沖縄にバックアップできるようになるため、海外支店に情報システム担当者がいないことが多い企業でも、安心・安全な環境を実現できるとした。

 なお、今回のサービスは自社サービスとして展開するが、沖縄クロス・ヘッドでは海外パートナー企業との協業も実施し、事業拡大を目指す考えだ。