ニュース
朝日新聞社、販売情報共有システムをkintoneで刷新
2018年4月3日 09:00
株式会社富士通エフサスとサイボウズ株式会社は2日、株式会社朝日新聞社が、販売情報共有システム「ASAネットシステム」を刷新し、本番稼働を開始したと発表した。富士通エフサスが全体のシステム構築を担当し、基盤としては、サイボウズの業務アプリ作成クラウドサービス「kintone」を採用しているという。
ASAネットシステムは、朝日新聞社の本社をはじめ、全国の新聞販売所、支援会社間で約5000ユーザーが使用する販売情報共有システムで、旧システムは2001年から運用を開始していた。
今回、朝日新聞社ではシステム刷新にあたり、上流段階から各業務部門や販売所などを対象にプロトタイプを用いた説明会を実施して、現場の声から課題抽出や要件定義を行い、より利用部門が使いやすいシステムとして構築したという。また、複数のクラウドサービスを連携させることにより、柔軟性の高いシステムを実現したとのこと。
具体的には、新システムでは本社からの発信だけでなく、新聞販売所やグループ企業からの情報収集や各種申請も電子化されており、従来はFAXやメール、電話で行っていた情報共有をシステム化することによって、タイムリーな双方向コミュニケーションを実現している。
また、全機能横断、かつ添付ファイル内情報まで検索可能な全文検索機能や、送信者側で付与したタグに基づいて情報を検索するタグ検索機能により、「すぐに情報が見つかる」「知らせたい情報を見つけてもらいやすくする」検索環境を実現した。
さらには、本社からの重要な通知の確認やアンケートなどへの回答についても、スマートフォンなどのモバイル端末で操作可能とし、またセキュアブラウザを用いることで、各新聞販売所のBYODでのアクセスも安全に行えるようにしている。
なおシステム基盤には、サイボウズのkintoneを採用。同サービス特有の高い拡張性を生かして、業務変化に伴うシステム変更や、新たな機能の取り込みが容易に行えるアプリケーション基盤を実現している。