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Pegara、AMD製GPUベースのDeep Learningクラウドを正式提供開始

 米Pegaraは1日、AMD製GPUベースのDeep Learningクラウドを、同社のクラウドサービス「GPU EATER」を通じて正式に提供開始した。

 料金は初期費用なしで、1時間あたり37円、月額2万6000円から。GPUはRadeon RX 580、Radeon RX Vega 56、Radeon Vega Frontier Editionの3種類から選択可能、OSはUbuntuまたはCentOSで、SSDを搭載したインスタンスとなる。

 Pegaraでは、同社が実施した検証では、画像認識や物体認識におけるディープラーニングの予測・推論においてはGPUがボトルネックとなることは少なく、CPUやWeb APIの実装がボトルネックとなりやすいと説明。多くの場合において、高価なCPUとGPUを多く搭載するマシンよりも、中程度のCPUと低スペックのGPUを組み合わせたマシンを複数台利用することにより、費用対効果を高められると判断したという。

 これらの検証結果をもとに、ディープラーニングの研究者・開発者らと意見交換を重ねた結果、安価な予測・推論の実行に関する課題の存在を確認できたため、商品化に至ったと説明。また、安価な予測・推論の実行環境は、初心者がディープラーニングを学ぶ環境にも適しているとしている。

 また、第2弾のサービスとして、NVIDIA製GPUを搭載した予測・推論およびビギナー向けの低価格クラウドを4月1日から開始すると発表し、先行予約受付を開始した。日本国内における販売およびサポートを行うペガラジャパン合同会社が、先行予約の申し込みや問い合わせを受け付ける。

 Pegaraでは今後、エンタープライズ向けサービスや、GPUだけではなくFPGA・ASICなど種類の異なるデバイスを組み合わせて構築したコンピューティングリソースのクラウド提供を予定する。

【お詫びと訂正 2018/03/05】
 記事初出時、サービスの料金とGPUの種類を誤って記載しておりました。お詫びして訂正します。