東京エレクトロンデバイス、位置情報システム構築向け「TED Azure IoTキット-GPS」の販売を開始

　東京エレクトロンデバイス株式会社（以下、TED）は23日、位置情報システムを構築するための端末とSIM、クラウドサービスをパッケージにした「TED Azure IoTキット-GPS」の販売を開始した。

　TED Azure IoTキット-GPSは、GPSトラッカーとIoTゲートウェイが一体化したGPSゲートウェイ端末を使って、GPS情報と外部センサーから収集したデータをMicrosoft Azureに送信し、ビジネス分析ツールであるPower BIを用いて位置情報の可視化を実現する。リアルタイムの位置測位や、SQL Databaseに蓄積したデータの分析にも対応する。

TED Azure IoTキット-GPSイメージ

　GPSゲートウェイ端末には、コヴィア製のAndroid端末「Acty-G1」を採用。GPS（人工衛星みちびき対応）、ジャイロセンサー、加速度センサーを備え、専用の外部温度センサーも付属。本体の大容量バッテリーでの稼働に加え、AC常時給電にも対応する。

　通信は、Wi-Fi、3G/LTE通信、Wi-Fiテザリング、Bluetoothテザリングに対応可能で、付属のプリペイドSIM（OCNモバイルONE）によりクラウドとの通信がすぐに可能。Microsoft Azureの利用料金5万円付きで、位置情報取得からPower BIでの見える化までの構築ガイドが付属する。

　TED Azure IoTキット-GPSの価格は9万9800円（税別）。販売開始を記念して、3月31日購入分まで通常5万円のAzure利用料金を7万円まで拡大して提供する。

　TEDでは、物流業における荷物のリアルタイム管理・追跡、配送車両の運行管理や配送ルート効率化分析、配送時の温度管理、重機や設備・資材の所在管理など、様々なシーンでの導入に向けて販売活動を行う。