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NTT Com、深層学習技術で監視カメラ映像から人物を検索する「Takumi Eyes」

 NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)は12日、AI人物検索サービス「Takumi Eyes」を発表した。監視カメラ映像の確認作業を自動化し、目視で1時間かかる人物の特定を15分以内に完了するという。

 Takumi Eyesは、AI技術の1つディープラーニング(深層学習)を活用し、録画映像から不審者などの特定人物を自動検出できるサービス。今まで目視で行っていた、多くの監視カメラ映像の確認作業を自動化できるのがメリットで、1時間の映像から特定の人物を探す作業をする場合、人の目では通常1時間かかっていたものを15分以内に短縮可能なほか、見逃しの可能性を大幅に減らせるとした。

 また、AIが人物特定を行うための要素をあらかじめ学習しているため、後ろ姿など、さまざまな向きや角度でも人物の検索を実行可能。モノクロ映像でも高い精度での検索を実現しているという。

 さらに、既存監視カメラの録画映像も活用でき、利用中の監視カメラで録画した映像ファイルから、特定の人物が何時何分にどのカメラに映っていたかを、時系列で追いかけることができる。なお、このサービス利用時には、NTT Comへ映像ファイルを送付し、同社が検索結果をレポートするといった手順になるとのこと。

 なお、新規に監視カメラ導入を検討中の企業などに向け、オプションとしてAI人物検索とクラウド型監視カメラをセットにした「クラウド監視カメラパッケージ」も用意した。AI人物検索に加えて、人数カウントや動線マップなどの映像解析や、監視カメラの購入、設置・保守をワンパッケージで提供する。

 今後は、APIを用いたて監視カメラと企業システムを連携させるAI人物検索や、ライブ映像からリアルタイムにAIが人物を追跡することができる機能などを実装していく予定だ。