NECネッツエスアイとFIXER、Microsoft Azureを活用したIoT基盤を4月より提供

　NECネッツエスアイ株式会社と株式会社FIXERは26日、IoTプラットフォームをクラウド環境上で提供する「IoTプラットフォームサービス on Azure」を共同開発したと発表した。4月より提供を開始する。

　このソリューションは、Microsoft AzureのPaaSサービス機能を利用し、IoTで求められるデータ収集から見える化までのさまざまな機能を実装したもの。サービスに最適化したゲートウェイ機器、NECネッツエスアイの法人向けモバイルネットワークサービス「ネッツワイヤレス」をセットにして、デバイス接続から通信回線までをワンパッケージで提供する。

　また、クラウドサービスは一般的に、機能別の従量課金となっているため、利用料金の見込みが立てづらいという課題があるが、このソリューションでは、モデルごとにプラン化してシンプルな価格で提供するという。

　さらに、Microsoft Azureを24時間365日体制で運用監視するFIXERのサービス「cloud.config」によってMicrosoft Azure上のサービス稼働監視を行うことで、プラットフォームの安定性を確保するとした。加えて、データ活用のための分析・解析、AI・機械学習機能などをオプションで提供する。

　価格は、500デバイス以下のEntryプランで月額8万円（税別）から。

　なお「IoTプラットフォームサービス on Azure」と同時に、NECネッツエスアイは、Microsoft Azureにインターネットを介さずモバイル回線で閉域接続でき、通信経路の安定性と高いセキュリティを確保可能な「ネッツワイヤレス ダイレクトアクセス for Azure」を、ネッツワイヤレスのオプションとして用意した。

　モバイル回線からMicrosoft Azureへの接続工事は不要なため、閉域接続を迅速に開始でき、モバイル回線単位のオプション課金のため、リーズナブルなコストで利用できるとしている。

　ラインアップにはパブリック（PaaS）アクセス、プライベート（IaaS）アクセスの両プランを用意しており、価格はそれぞれ、1回線あたり300円（税別）から、個別見積もり。なお、4月の段階ではパブリックアクセスプランのみの提供となる。