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2系統LAN環境下で、1台のネットワークプリンターをセキュアに共有するためのUSBデバイスサーバー
2016年10月13日 13:23
サイレックス・テクノロジー株式会社は、USBデバイスサーバー「DS-520AN」を10月31日に発売する。価格は1万1800円(税別)。同一オフィスであってもセキュリティ対策から部署ごとにネットワークを分離しているような環境において、1台のネットワークプリンターをセキュアに共有する用途を想定した製品。
ネットワークプリンターのUSBポートにDS-520ANを接続することで、ネットワークプリンター本体が装備しているLANインターフェイスとは別に、もう1系統のLANインターフェイスを増設できる。DS-520ANのLANインターフェイスとしては、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tの有線ポートとIEEE 802.11a/b/g/n(5GHz/2.4GHz)の無線LANに対応しており、いずれかを使用可能。“エンタープライズセキュリティ対応”をうたっており、無線LANセキュリティとしては、IEEE 802.1X(EAP-TLS/EAP-TTLS/PEAP/EAP-FAST/LEAP)もサポートしている。
また、サイレックスのUSB仮想化技術「USB Virtual Link Technology」を搭載。ネットワーク接続したUSB機器をあたかもPCとUSBケーブルで接続しているかのように使用できるため、USB機器のドライバーやUSB機器付属のアプリケーションソフトをそのまま利用できるという。本体の大きさは100×100×25.5mm(幅×奥行×高さ)、重さは118g。電源はACアダプターが付属する。
サイレックスによれば、自治体ではマイナンバーの情報管理を厳格化するために、通常業務のネットワークと分離したマイナンバー専用のネットワーク環境が必要とされるようになってきたという。また、病院では、電子カルテ専用のネットワークを通常の院内ネットワークと分離することが主流になりつつあるとしている。
このように、同一事業所内でもネットワークセキュリティ対策の必要性から複数系統のネットワーク環境に分離化する動きが進む一方で、ネットワークプリンターなどの高価なネットワーク機器にはLANインターフェイスが1系統しかなく、複数台のネットワークプリンターが必要だったという。DS-520ANを導入することで、1台のネットワークプリンターをセキュアに共有でき、トータルコストを低減できるとしている。