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日立、ディスクアレイシステム「VSPファミリー」を強化

 株式会社日立製作所(以下、日立)は2日、クラウド環境におけるデータ運用管理の効率化に向け、ディスクアレイシステム「Hitachi Virtual Storage Platform(以下、VSP)ファミリー」を強化し、販売を開始した。

 強化点としては、クラウドと連携しファイルデータの効率的な管理を実現する「NASモジュール」を、ミッドレンジモデル3機種「VSP G400」「VSP G600」「VSP G800」に搭載可能なオプションとして製品化。また、ITインフラの運用自動化や性能監視・分析を行うソフトウェア2製品を開発した。

 NASモジュールは、VSPファミリーにファイルデータの管理機能を付加し、ユニファイドストレージとしてブロックデータやファイルデータなど多様な形式のデータを一元的・効率的に取り扱うことを可能とするもの。

 従来、多様な形式のデータを取り扱うためには、ブロックデータ管理用ストレージとしてVSPファミリーを、ファイルデータ管理用ストレージとして「Hitachi NAS Platform(HNAS)」をそれぞれ導入し、組み合わせる必要があったが、NASモジュールを活用することで、種類の異なる多様なデータを1台の装置で統合的に管理できる。

 利用頻度や機密性が低いファイルデータをクラウドに自動で保管する「自動マイグレーション機能」も備え、データ保管にかかるコストを最適化できる。

 NASモジュールを搭載したVSPファミリーの価格(税別)は、「VSP G400」が1435万円から、「VSP G600」が2751万円から、「VSP G800」が4678万4000円から。出荷日はいずれも10月3日。

 ソフトウェア製品としては、ITインフラの運用自動化や性能監視・分析を行う「Hitachi Automation Director(HAD)」と「Hitachi Infrastructure Analytics Advisor(HIAA)」の販売を開始した。

 クラウド環境などの運用における仮想環境構築や、ボリューム割り当てによる容量増設など、構成変更にかかる作業を自動化する「HAD」と、システムの構成情報や性能状況を自動で収集・可視化し、性能監視や分析を容易にする「HIAA」により、システム運用における構築、監視、分析・対処の各フェーズを支援し、運用コストを低減する。

 ソフトウェア製品の価格(税別)は、HADが月額2万4000円から、HIAAが月額1万8000円から。