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問題は常にイノベーションで解決する――、シンガポールのスマートシティへの取り組み

Huawei Innovation Day Asia 2015レポート

監視カメラをリアルタイムで分析 ~バンドン市

 インドネシアのバンドン市の取り組みについては、テレコム・インドネシア 上級副社長のジョディ・ハーナンディ氏が語った。

 ハーナンディ氏はインドネシアの都市に共通する問題として、洪水や犯罪、ごみ処理、交通渋滞、ヘルスケア、教育などを挙げた。そしてスマートシティの要素を、「安全・安心」「快適」「資源を効率的に利用」「サステイナブル」とした。

 そして、問題の対策として、テレコム・インドネシアのフレームワークを説明した。3つのレイヤーからなり、1つめのレイヤーは通信回線やデータセンターなど通信事業者としての「ICTインフラ」の整備。2つめのレイヤーが「都市の管理」、3つめのレイヤーがユーザーだ。

 このうち、ハーナンディ氏は「都市の管理」がスマートシティとしてもっとも重要だと語った。その中でも中長期のソリューションとして、これを実現するバンドン市の「Bandung Command Center(BCC)」を紹介した。

 BCCでは、市内各所に設けられた監視カメラ(CCTV)をリアルタイムに監視。映像から人や自動車の往来を自動的に分析するIVA(Intelligent Video Analysis)や、ソーシャルメディアの情報などをまじえて、違反行為などを検出するという。

 さらにイメージビデオで、ひったくりにあった女性が、その場でスマートフォンからSOSボタンを押し、位置情報を含めて自動的に警察に通報される様子を見せた。

テレコム・インドネシア 上級副社長 ジョディ・ハーナンディ氏
レイヤー1。スマートシティに向けてのテレコム・インドネシアのインフラ整備
レイヤー2の都市の管理における、「センシング」「分析」「実行」の流れ
都市の管理の実例。バンドン市の「Bandung Command Center(BCC)」

(高橋 正和)