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PCの次の革新? Microsoftのホログラムデバイス「HoloLens」

 Microsoftが次期OS「Windows 10」の発表イベントを開催した。Windows 7/8.1からの無償アップグレードや、音声認識/会話アシスタントの「Cortana」など話題が多かったが、何よりメディアを沸かせたのはホログラムコンピューター「HoloLens」の披露だろう。事前予想がなかったこともあり、参加者を驚かせたが、多くのメディアの反応は好意的だった。「DOSからWindowsへの移行に続くインターフェイスの変化」「PCの将来を示すセンセーショナルなビジョン」と称賛するものも多い。

ホログラムコンピューティングを利用したARデバイス

 HoloLensはヘッドマウント型デバイスのホログラムコンピューターで、現実世界上に3Dの仮想オブジェクトを重ねることができる。Windows 10をベースとした立体画像や情報などのホログラフィックプラットフォーム「Windows Holographic」を利用。デバイスはCPU、GPU、ホログラフィックプロセッサなどを搭載し、シースルーレンズ、音響、各種センサーなどで構成される。センサーで、周囲の環境、ジェスチャー、音声などを認識できる。

 Microsoftの公式サイトには、HoloLensの動画が公開されている。HoloLensを装着するとキッチンやリビングにTo-Doリスト、天気予報、アプリケーションのアイコン、サッカーの試合の動画などが表示され、ユーザーが手で操作する。人気ゲーム「Minecraft」(Microsoftが2014年に買収)で作った世界を現実世界に重ねて表示することもできる。

 オフィスの事例では、オートバイのモデリング作業をデモしている。設計作業をビジュアル化して実際のプロトタイプに新しいアイデアを空間に重ねて仮想的に表示したり、そのアイデアを共有する様子だ。

 また、歩きながらSkype通話をすると現実のオフィス風景にSkypeの通話相手、その人がOneDriveにアップロードした仕事のファイルが重ねて表示される。Skypeで通話しながら、遠隔地の相手と共同作業するという使い方もある。水道管の修理では、相手が手元のタブレット端末に映る水道管にタッチしながら、「こことここの栓を締めて」と指示をすると、実際の水道管に重ねて、締める場所と栓を回す方向が表示される。

 Microsoftによると、HoloLensのリリースは、2015年後半の「Windows 10」発売と同じタイムフレームとしており、予定通りであれば年内にもデバイスが登場することになる。

(岡田陽子=Infostand)