2021年10月6日 06:00
弊社刊「クラウド&データセンター完全ガイド 2021年秋号」から記事を抜粋してお届けします。「クラウド&データセンター完全ガイド」は、国内唯一のクラウド/データセンター専門誌です。クラウドサービスやデータセンターの選定・利用に携わる読者に向けて、有用な情報をタイムリーに発信しています。
発売:2021年9月30日
定価:本体2000円+税
2021年8月18日、SRA OSS, Inc. 日本支社は、オープンソースの監視ソフトウェア「Zabbix」のフロントエンド(システム監視担当者がモニタリングする画面)となる「Premija Viewer for Zabbix」(プレミア・ビューアー・フォー・ザビックス)の新バージョン2.0の販売を開始した。Premija Viewer for Zabbixは、2018年から、Zabbixをより多くの運用の現場で利用できるように、シンプルかつ使いやすく、商用監視ソフトのユーザーにも親しみやすい画面を目指したフロントエンドとしてリリースされている。
Zabbixでの監視運用を一画面で完結させることをコンセプトに開発されたWebアプリケーションであるPremija Viewer for Zabbixは、導入も容易で、簡単な設定を行うだけですぐに使用することが可能だ。新バージョンのPremija Viewer for Zabbix 2.0では、ユーザーからのニーズの高かった、複数のZabbixサーバーの情報をシームレスに表示する機能を実現したほか、デザインの刷新、表示パターンの追加など、より使いやすさを重視した変更が行われている。具体的には、複数のZabbixサーバーの統合表示、UIの再実装、Zabbix 5.0への対応、ノードツリーでのメンテナンス表示および無効ホストのグレーアウト表示、ノードマップの削除およびツリーマップの実装、リソース一覧のタブ表示、イベント詳細のタブ表示などの機能追加・改善が行われ、以下の6つの特徴を持っている。
①複数のZabbix Serverの監視結果をまとめて取得し、一画面に統合的に表示することで、それぞれの Zabbix Server のフロントエンドを切り替えながら確認する手間が省ける。
②イベントの検索条件が追加され、Zabbixサーバー、ホストグループ、ホスト、深刻度、発生日時、トリガー名(部分一致検索)、コメント(部分一致検索)、イベントの対応状態といった条件から柔軟なイベント検索を行うことが可能。
③複数のZabbix Serverの監視対象ホストを一画面上に自動的にノードツリー・ツリーマップとして作成・可視化し、障害のあるノードをハイライト表示することで、監視対象の位置関係や障害の影響範囲を俯瞰的に確認することが可能。
④イベントごとに最新の障害対応コメントを表示し、複数イベントに対するコメント入力や手動クローズを一括で実行して、障害対応状況の管理・把握を明瞭化
⑤ノードツリーのノードをクリックすることにより、ツリーマップにおいてクリックされたノードに対応する範囲のみを部分表示し、イベント一覧でもクリックしたノードに対応するイベントのみが絞り込み表示される。ツリーマップのノードをクリックすることでも、ノードツリーで対応するノードを表示し、イベントの絞り込みが行え、イベント一覧のホスト名をクリックすることで、ノードツリーおよびツリーマップで対応するノードを表示してイベントの絞り込みを行うこともできる。
⑥イベント一覧からイベントに関する詳細情報(ひも付いているトリガー条件式やアイテムの値、ホストの情報、障害対応状況の履歴など)やホストのリソース状態を表示・確認することができる。
Premija Viewer for Zabbixは、60日間無償利用できる試用版も提供されている。対応OSは、Red Hat Enterprise Linux 7(x64)またはRed Hat Enterprise Linux 8(x64)で、Node.jsが12.0.0 以上または13.10.0 以上、npm 6.9.0以上、Zabbix 3.0以上に対応している。