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NECとイタリア大手電力会社が次世代スマートグリッドシステムの共同開発に合意

2011年4月21日
報道関係各位

日本電気株式会社
ENEL Distribuzione

NECとイタリア大手電力会社が
次世代スマートグリッドシステムの共同開発に合意

NECはこのたび、イタリア大手電力会社ENEL SpAの関連会社であるENEL Distribuzione社(エネル ディストリビュゾーネ社:以下ENEL、注)と、スマートグリッドの実現に向けた新しい技術やソリューションの共同開発を行うための戦略的提携関係を構築することに合意しました。

本提携は、両社共同で、蓄電システムを中心とした先進的かつ効率的なソリューションを開発し、実証実験を行うというものです。この提携に基づき、両社は、NECが開発したリチウムイオン電池とENELの配電網を組み合わせたエネルギーソリューションシステムを構築し、試験的なプロジェクトをイタリアで行う予定です。
さらに、両社は、それぞれの技術や資産を活用し、共同でスマートグリッド、スマートシティの実現に向けた様々なソリューションの評価、分析を行った上で、最初にイタリア国内へ展開する予定です。

NECは、スマートグリッド事業がグローバルビジネス拡大のための重要な要素になると捉えており、この技術領域において実績をもつENELとの共同開発がこの事業を成功させる大きな要因になると考えています。また、ENELは、NECの最先端の蓄電技術を活用することによって、分散電源の普及や、その機能の拡大などの可能性を検討します。スマートグリッドは、地震などの自然災害に強い都市インフラの構築に貢献するもので、両社は共同開発を通じて、その実現を目指します。

このたびの合意は、スマートグリッドの開発プロジェクトを所轄しているイタリア経済省の同席のもとで行われました。同省は、スマートグリッドの実証実験をイタリア国内企業と共同で実施しており、近年、本領域においてICTと蓄電技術を併せ持つNECとの、提携の可能性について検討していました。また、本提携は、スマートシティの構築にまで踏み込んだ技術の開発まで含んでいます。両社は、この成果を、現在ENELが既にいくつかの自治体と実施している、電気自動車の普及やエネルギー利用の効率化に関するスマートシティプロジェクトに反映させることができると考えています。

(注)ENEL Distribuzione社について
ENELは、スマートメーターやAMI(Advanced Metering Infrastructure)のインフラ開発を2001年から行っている、スマートグリッド技術や同事業の開発における最先端企業です。ENELの「Telegestore」は、世界で3,200万以上の顧客に利用される、唯一のAMM(Automated Meter Management)ソリューションです。

以上

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2011/4/21 17:00