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NEC、医薬品メーカの営業基盤を支える実消化クラウドサービスの開始について

医薬品メーカの営業基盤を支える実消化クラウドサービスの開始について

2010年11月8日
日本電気株式会社

 NECはこのたび、医薬品メーカが医薬品卸の販売・納入実績を把握するためのデータ変換処理である「実消化システム」のクラウドサービス化を実現し、このほど販売活動を開始しました。サービス提供開始時期は、2011年1月を予定しています。

 「実消化」とは、医薬品メーカにおける卸経由の製品販売実績です。卸から医療機関・調剤薬局に納入された実績を意味する実消化データは、販売実績管理、分析・戦略策定等のマーケティング業務や人事業績評価等、医薬品メーカにおける重要な指標の基礎データとなり、各種業務システムで活用されています。

従来、医薬品メーカでは、医薬品卸より業界VAN経由で入手した販売実績データを、自社で活用できる形に変換処理する仕組みを、各社毎に構築・運用していました。
 しかしながら、競争激化に伴う昨今の厳しい事業環境の中、システム投資の抑制が求められており、製薬業界の中で共通項目の多い実消化システムの構築・運用コストについても削減が望まれていました。また、旧来ホスト上でシステムを構築しているユーザにとっては、維持・運用コストと処理性能の向上が課題となっていました。
 新サービスは、このような業界の要望に応えて製品化されたものであり、NECとしては、新サービスを、今後3年間で20社の医薬品メーカへ販売することを目標としています。

新サービスの特長は以下のとおりです。

(1)実消化システム構築ノウハウに基づいたサービス提供
これまで医薬品業界に多数の導入実績のある、NECの実消化テンプレートをベースに、業界全体に適応性の高い機能をクラウドサービスとしてSaaS型で提供。

(2)短期間での導入とTCO削減
標準機能内から必要な機能を選択できるため、サービス開始までの期間を大幅に短縮。また、トランザクション量に応じた課金体系により、ユーザの規模に応じた最適なコストにて利用が可能。業界VANのフォーマット変更など業界特有のシステム変更にも対応。

(3)NEC共通IT基盤サービス上での超高速処理
処理時間を飛躍的に向上させるため、処理エンジンにはNECのソフトウェア「InfoFrame DataBooster」を採用し、高品質かつ超高速な実消化データ変換サービスを提供。なお、高品質な運用基盤として、NECの共通IT基盤サービス「RIACUBE」を採用。

 昨今、IT投資の平準化やシステムのTCO削減のニーズが強まる中、クラウドサービスに対する関心が高まっています。こうした背景を受けてNECは、システム構築事業に加え、「クラウド指向サービスプラットフォームソリューション」を始めとするサービス事業を進めています。「実消化クラウドサービス」の発売はこうした活動の一環となります。

 NECは、製薬メーカへ本サービスの拡販を図るとともに、実消化システムと連携するセールス&マーケティングシステム領域への積極的な提案活動を展開し、医薬品業界向け事業を強化していきます。

以上
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2010/11/8 16:00