3PARのストレージがRed Hat Enterprise Virtualization for Servers に対応
ユーティリティ・ストレージのプロバイダである米国3PAR(スリーパー)の日本法人3PAR株式会社(東京都千代田区)は、サーバ仮想化支援ソリューションの一つとして、新たにRed Hat Enterprise Virtualization for Serversに対応したことを発表しました。
Red Hat Enterprise Virtualization for Serversは、仮想化機能のKVM(Kernel-Based Virtual Machine)をベースにした独立型のハイパーバイザとサーバ管理ツールで構成される、包括的なサーバ仮想化ソリューションです。今回の発表により、3PAR InServ ストレージ・サーバとRed Hat Enterprise Virtualization Hypervisorを使用して、パブリック/プライベート・クラウド・データセンター規模での仮想化環境を構築・展開することが可能となりました。
Red Hat Enterprise Virtualizationを活用することで、高度に洗練されたストレージ仮想化とサーバ仮想化を組み合わせ、次のような利点を得ることができます。
・サーバ台数を50パーセント減
3PAR のユーティリティ・ストレージは、信頼性を維持したまま仮想サーバのパフォーマンスを強化します。この結果、サーバ仮想化ソリューションにおいて、仮想マシン密度(サーバ一台につき構成可能な仮想マシンの数)を倍に高めることができます。理論的には仮想化環境の構築に必要なサーバの台数を、最大で50パーセント減らすことが可能になるため、お客様は費用対効果の高い仮想化を実現できます。
・運用管理の負担を軽減
3PARユーティリティ・ストレージは、サーバ仮想化ソリューションで、顧客のストレージ管理時間を劇的に削減します。3PARのInServプラットフォームは、Red Hat Enterprise Virtualizationを補完する自律的なストレージ管理機能(3PAR Autonomic Groups等)を備えています。高度に仮想化された3PAR ユーティリティ・ストレージがもたらす運用ベネフィットと、Red Hat Enterprise Virtualizationを組み合わせることで、従来型のストレージ環境と比べてより少ない管理・運用時間と設置面積で、俊敏性に富むデータセンターを実現できます。
・優れたコスト削減効果
3PARユーティリティ・ストレージ・アレイは、独自の「シン・テクノロジー」(シンプロビジョニング技術群)によって、お客様が必要なタイミングで必要なだけのストレージ容量を購入し、十分なストレージ環境を構築・管理できるよう支援します。たとえばストレージ・リソースの割り当て計画にあたって3PAR シンプロビジョニング・ソフトを活用することで、必要な容量分のストレージ容量を購入し、使用できるようになります。
Red Hat Enterprise Virtualization Hypervisorは、Linuxカーネルの仮想化テクノロジーKVM(Kernel-based Virtual Machine)をベースとし、豊富な機能を持つ仮想化の管理システムであるRed Hat EnterpriseVirtualization Manager for Serversによって管理されています。
Red Hat Enterprise Virtualizationは、独立したベアメタルハイパーバイザとしても、Red Hat Enterprise Linux 5.4以降のバージョンの一部としても展開できます。後者のケースではRed Hat Enterprise Linuxはハイパーバイザのホストとして構成され、Red Hat Enterprise Virtualization Manager経由で管理されます。
Red Hat のバーチャライゼーション・ビジネス担当シニア・ディレクターであるNavin Thadani氏は次のように語っています。
「Red Hat Enterprise Virtualizationは、Red Hat Enterprise Linuxプラットフォーム上に構築されており、世界中の数多くの組織からミッション・クリティカルな業務用途として信頼を得ています。Red Hat Enterprise Virtualizationは、より低いTCO(総所有コスト)で圧倒的なパフォーマンスと拡張性を提供し、そのポートフォリオは基礎的なクラウド・テクノロジーとしての展開に適しています」
3PARのマーケティング担当ヴァイス・プレジデントであるCraig Nunesは
次のように述べています。
「Red Hat Enterprise Linuxは、3PARのお客様にとって重要なプラットフォームです。Red Hat Enterprise Virtualization Hypervisorと3PARのユーティリティ・ストレージを組み合わせることで、サービス・プロバイダや、プライベート・クラウド環境を構築しようとするその他の組織は、従来のRed Hat Enterprise Linux環境にごくわずかなサーバやストレージを追加するだけで、より短期間のうちに業務を完了できます」
InForm OS(バージョン2.3.1以降)を搭載する3PARの全てのInServストレージ・サーバ製品は、Red Hat Enterprise Linux 5.4とRed Hat EnterpriseVirtualization 2.1をサポートします。
以上
■■■ 3PAR(スリーパー)について ■■■3PAR(NYSE: PAR 本社:米国カリフォルニア州フリーモント)は、高度に仮想化された階層型でマルチテナンシー対応のユーティリティ・ストレージの提供を通じて、クラウド・コンピューティング(パブリック/プライベート)を実現するリーディング・カンパニーです。3PARの仮想化ストレージ・プラットフォームは、従来型のストレージ・アレイが直面していた限界を克服し、機動性と効率性を兼ね備えたユーティリティ・インフラストラクチャを実現できるよう、一から設計されています。シンプロビジョニングをはじめ数々のストレージ仮想化技術のパイオニアである3PARの製品は、電力消費量を抑える設計により企業のグリーン・コンピューティングの実践を支援し、ストレージTCO(ストレージの総所有コスト)を削減します。3PARの顧客は、「自己管理」、「高効率」、「柔軟な適応力」を特長とする3PARのユーティリティ・ストレージ・システムの導入によって、「ストレージ管理時間の短縮」、「プロビジョニングの簡素化」、 「サーバおよびストレージ使用率の向上」を一挙に実現し、企業規模の拡大やビジネス・ニーズの変化に応じてITインフラストラクチャを最適化できます。
3PAR株式会社(東京都千代田区)は、3PARの日本法人です。
詳細についてはホームページ(www.3PAR.jp)をご参照ください。
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