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シスコ、NDS買収を発表

2012年 3月16日
シスコシステムズ合同会社

シスコ、NDS買収を発表
~世界のサービスプロバイダーやメディア企業が提供する
次世代ビデオ体験を変革~

米国シスコ(本社:カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ:CSCO、以下シスコ)は本日、サービスプロバイダーやメディア企業が新しいビデオ エンターテイメント体験を安全に配信し、収益化することを可能とするビデオ ソフトウェアやコンテンツ セキュリティ ソリューションを提供するNDS Group Ltd.を買収する意向であることを発表しました。

NDSはソフトウェア プラットフォームとサービスを組み合わせ、利用者がデジタルコンテンツをいつでも、どこでも、どのデバイスからでも直観的に閲覧、検索、利用できるよう、サービスプロバイダー向けに差別化されたビデオ関連製品を提供しています。

NDSの買収は、サービスプロバイダーやメディア企業による次世代エンターテイメント体験の提供を可能にする、シスコの包括的なプラットフォームであるVideoscape(TM)の提供を補完、促進します。また、この買収により、サービスプロバイダー市場におけるシスコのチャンスが広がり、中国やインドなど、NDSがすでに顧客を持つ新興市場に事業を拡大することが可能となります。

契約条件に基づき、シスコは債務の引き受けおよび人材保持のためのインセンティブを含めて約50億ドルを支払い、NDSのすべての事業を取得します。この買収は両社の取締役会で承認されています。

この買収は、米国その他における規制当局の審査など各種の標準的な完了条件に従い、2012年後半に完了する予定です。この買収のシスコへの最終的な影響としては、非GAAPベースにおける1年目の通期EPSの増加が見込まれます。

主な要点

・クラウドやネットワークからエンドユーザークライアントまで広がるシスコのオープンで標準ベースのVideoscapeプラットフォームは、サービスプロバイダーやメディア企業にとってのコンテンツの価値を保護し高めつつ、コンテンツへのアクセスを消費者にとってより視覚的で、モバイルで、ソーシャルなTV体験を提供するシスコの総合的なビデオ戦略の主要な部分となります。

・エンドユーザー閲覧クライアントやコンテンツ セキュリティ ソリューションなどNDSの主力ソフトウェア ソリューションとシステム統合技術が加わることで、シスコのVideoscapeプラットフォームの提供を促進します。

・この買収は、シスコの「5つの注力分野」の1つであるビデオへの戦略的な強化と、ソフトウェアやサービス関連の収益源やコンピテンスへの投資を反映するものです。

・この買収は、有機的な革新、的を絞った買収、戦略的提携を通して成長するシスコの「構築(Build)、買収(Buy)、提携(Partner)」戦略を強調するものです。

・評価額については、見通し的にはこの買収は概してNDSが2009年に私有化された時に支払われたEBITDA倍率に沿うものであり、シスコによるタンバーグの買収など、同等の取引の倍率の範囲内となっています。

・NDSのソフトウェア、サービス、コンテンツ保護事業の大部分が、平均で約5年の長期契約による経常的な利益を生んでいます。

・取引完了までは、シスコとNDSは別会社として運営されます。買収完了に伴い、NDSがイギリス、イスラエル、フランス、インド、中国など世界に有する事業と約5,000名の従業員は、シニアバイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーのジェスパー・アンダーソンが率いるシスコのサービスプロバイダービデオ技術グループ(SPVTG)に組み込まれます。

・NDSの会長エイブ・ペレッド博士は、SPVTGなどで構成されるビデオ&コラボレーショングループのシニアバイスプレジデント兼チーフストラテジストに任命されます。同氏はシスコのビデオ&コラボレーショングループ担当シニアバイスプレジデントのマーティン・デビアの直属となります。

コメント
シスコ会長兼CEOジョン チェンバース
「当社の戦略は常にお客様のニーズと市場の変化に対応するものです。NDSの買収はこの戦略に合致するものであり、コンテンツプロバイダーやサービスプロバイダーは、クラウドを活用した新しいビデオソリューションを提供し、新たな収益機会を創出し、サービスの差別化を図ることが可能となります」

NDS会長エイブ・ペレッド博士
「シスコとNDSは、サービスプロバイダーやメディア企業が新たな収益源となるビデオ体験を提供できるよう変革を促進しています。当社のオープンなソフトウェア ビデオ プラットフォームとサービスはシスコの技術と高い補完性があり、両社は、サービスプロバイダーが新鮮でエキサイティングなマルチスクリーンのビデオ サービスをお客様に提供することを可能にするための独自の体制を整えています。NDSの成功の中核を成してきたのは、幅広いセットトップボックスメーカーとの協業を通してお客様により幅広い選択肢を提供するオープンなソフトウェアとサービスモデルです。買収後もこの戦略により、ハードウェア ソリューションの幅広い選択肢を引き続き世界のサービスプロバイダーに提供し、拡大していきます」

NDS CEOデイブ・ハビガー氏
「今回買収は、NDSとシスコのみならず、当社のサービスプロバイダー顧客や消費者にとって変革のチャンスとなるものであり、両社は連携してコネクテッドビジョンを実現していきます」

シスコシステムズ合同会社について
シスコシステムズ合同会社は、米国シスコ(NASDAQ:CSCO)の日本法人です。シスコは、ビジネスの基盤となるインテリジェントなネットワーキングソリューションから、音声、映像、データ、ストレージ、セキュリティ、エンターテイメントをはじめとする新しい分野、そして、人々の仕事や生活、娯楽、学習のあり方を一変させることのできるネットワーク プラットフォームの提案を目指しています。シスコの会社概要・詳細は以下のWebサイトでご参照頂けます。
http://www.cisco.com/jp

*Cisco、Cisco Systems、およびCisco Systemsロゴは、Cisco Systems, Inc.またはその関連会社の米国およびその他の一定の国における登録商標または商標です。本書類またはウェブサイトに掲載されているその他の商標はそれぞれの権利者の財産です。「パートナー」または「partner」という用語の使用はCisco と他社との間のパートナーシップ関係を意味するものではありません。(0905R)

**当資料は、米国シスコより3月15日に発表されたリリースの抄訳に日本独自の情報を追加しています。
URL: http://newsroom.cisco.com/press-release-content?type=webcontent&articleId=712002

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2012/3/16 17:45