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CTC、日本野球機構のプロ野球公式記録管理システムを構築

クラウドサービス「TechnoCUVIC」を使用

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)は23日、一般社団法人日本野球機構(NPB)が運営する日本プロ野球の公式記録を入力・集計・配信する「公式記録管理システム(Baseball Information System、以下NPB BIS)」を構築したと発表した。NPBでは、2月のオープン戦から同システムを使用している。

 NPBは、1988年以降、日本プロ野球の公式試合の記録をデータベース化し、球団、通信社、新聞社をはじめとするメディア各社への配信や、会員向けの検索機能を提供してきた。ファンへのさらなるサービス拡充や昨今のデジタルデータの普及を背景として、従来のシステムをオープン化し、将来の拡張に柔軟に対応できるシステムを導入した。

 今回、CTCが構築した「NPB BIS」は、従来の操作性や利便性を維持しつつ、データ分析を実現するための仕組みや球団、メディア各社等へのインターネットを介したセキュアな情報提供の機能を実現した。

 CTCは、システムの構築と開発に加え、アプリケーションを含めたシステム全体の運用・保守サポートも担当。サービス提供の基盤としては、関東と関西の自社データセンターから提供しているクラウドサービス「TechnoCUVIC」を使用し、拡張性やセキュリティ、DR(Disaster Recovery:災害復旧)対策の機能も備える。

 今後、CTCでは安定的なサービスを提供し、80年以上の歴史を持つ日本プロ野球の公式記録の管理を通じ、今後のプロ野球界に貢献していくとしている。

三柳 英樹