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アラクサラ、ミッションクリティカルなシステム向けのスイッチ「AX3660Sシリーズ」
(2016/5/20 06:00)
アラクサラネットワークス株式会社(以下、アラクサラ)は19日、ミッションクリティカルな用途のネットワークに向け、冗長切り替えの速度を高速化し、高信頼化したボックス型のレイヤー3スイッチ「AX3660Sシリーズ」を発表した。製品の出荷予定は2016年度第4四半期から。5年間で約2万台の販売を見込む。
AX3660Sシリーズは、独自のマルチコアCPU最適化技術により、高速な冗長切り替えを実現。これにより、イーサネットリングにおいて50ミリ秒以下での切り替えが可能となる。従来はシャーシ型スイッチで実現していた、2台の装置間での経路の生存状況を調べ、いち早く障害を検出することを目的とした機能のBFD(Bidirectional Forwarding Detection)による、50ミリ秒以下のL3高速切り替えにも対応を予定する。
また、特定ユーザー/アプリのフローのみを抽出して、指定されたポート宛にミラーリングするポリシーベースミラーリング機能を搭載。大量のデータの中から必要なデータのみを抽出して監視できるため、データセンターでのサイバー攻撃監視や、ネットワークフォレンジックスの実現を容易にする。
製品ラインナップのうち、「AX3660S-48XT4QW」は10GBASE-T対応ポートを44ポート備え、大容量のデータセンターなどに適した製品。メタリックケーブルによるサーバーとの10ギガビット接続が可能で、大容量のバックボーンネットワークに対応する40/100ギガビットのポートも用意される。予定標準価格(税別)は320万円から。
企業などのコアネットワークに適した製品としては、1000BASE-T対応ポートを24ポート備える「AX3660S-24T4XW」、48ポート備える「AX3660S-48T4XW」をラインナップ。スマートデバイスなどのモバイル端末の利用増加に対応するため、収容条件(ARPエントリー数最大3万、MACエントリー数最大20万)を強化。イーサネットフレームをカプセル化することで、レイヤー3ネットワーク上に仮想的なレイヤー2ネットワークを構築するVXLANをサポートし、企業内のデータセンターなどでローコストでVXLAN環境を構築できる。予定標準価格(税別)は、AX3660S-24T4XWが120万円から、AX3660S-48T4XWが180万円から。
アラクサラでは、6月8日~10日に幕張メッセで開催される「Interop Tokyo 2016」で、同製品の展示を行う。