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Yahoo! JAPAN、次世代データ分析基盤構築に向けテラデータと技術提携
(2016/5/19 16:35)
日本テラデータ株式会社は19日、ヤフー株式会社(Yahoo! JAPAN)が次世代データ分析基盤の構築を目指し、米Teradataと技術提携したと発表した。Yahoo! JAPANは、全ビジネス部門でのさらなるデータの利活用を目指し、分析基盤に最新モデルのTeradataを追加導入するとともに、Teradata QueryGridを採用し、より高度な分析パフォーマンスの実現を目指す。
Yahoo! JAPANでは、ウェブログ解析や売上解析、広告表示の最適化など、ビッグデータ利活用のために、TeradataやHadoop、NoSQLなどのビッグデータ関連の技術を、データの種類や性質に応じて活用している。今回、TeradataのR&D部門であるTeradata Labsとの技術提携を通じて、Teradata Labsが研究開発する最先端のビッグデ ータ関連の技術開発に参加し、次世代データ分析基盤に成果をいち早く取り入れることで、ビッグデータ 利活用の進化を加速させ、サービスの改善や新規開発に役立てるとしている。
主な技術提携の内容としては、複数のデータソースに対して統一的なアクセスを可能にする機能など、Yahoo! JAPANが次世代データ分析基盤を実現する上で必要なサービス、ソリューションの共同開発を行う。また、テラデータの最新技術と Yahoo! JAPAN が持つ多様な分析方法(ユースケース)およびビッグデータを活用した先行的な共同検証を行い、検証結果を両社の今後の技術戦略に反映することや、限定されたTeradataユーザーから構成されるグローバルなアドバイザリーグループ、Unified Data Architecture Product Advisory Council(UDA PAC)への加盟などを挙げている。
また、Yahoo! JAPANでは、社内のデータ利活用が進み、ユーザーが発行するクエリーの量が増加するとともに、種類も多様化してきたことから、既存のTeradataに加えて、最新モデルの追加導入を実施。さらに、複数のプラットフォームに対する透過的なアクセスを実現するTeradata QueryGridを採用し、既存のTeradataとのシームレスな分析環境を構築した。
これにより、従来のシステムに比べ、パフォーマンスが最大で40倍向上し、広告の効果測定、ページビュー数やアクティブユーザーなどのアクセス数の分析作業が効率化。アクセスログデータのTeradataへのロードが、日次から1時間単位で可能になり、鮮度の高い分析が可能になったという。