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Red HatとQCT、OpenStackとCeph向けシステムで協業

 米Red Hatは5日、データセンターソリューションプロバイダー企業のQCT(Quanta Cloud Technology)と、OpenStackおよび分散ストレージプラットフォームCeph向けのシステムで協業すると発表した。

 Red HatとQCTでは、Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform、Red Hat Ceph Storage、Red Hat Enterprise Linuxを含むRed Hatの主要製品と、QCTのサーバー、ストレージ、ネットワークスイッチのファミリーを組み合わせる計画を発表。両社は共同で、テストや検証、リファレンスアーキテクチャ、クラウドソリューションセンターを通して、LinuxベースのSDI(Software Defined Infrastructure)の実現を目指す。

 QCTでは、Red Hatなどのサポートによりのクラウドソリューションセンターを2015年後半にサンノゼと台湾に開設。センターでは、顧客がプライベートおよびハイブリッドクラウドの開発を行うために、QCTのSDIソリューションを体験、テスト、実装できるほか、Red Hatのようなエキスパートからオープンクラウドテクノロジーに関するガイダンスを受けるために役立つ。

 また、Red HatとQCTでは、「Red Hat Ceph Storage」と「Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platform」を、顧客がQCTのサーバーやストレージ、スイッチ上にスムーズに展開できるようにするため、数種類のリファレンスアーキテクチャを開発。「QCT QuantaGrid D51PH-1ULH」および「QCT QuantaPlex T21P-4U」サーバーを使用した「QCT QxStor Red Hat Ceph Storage Edition」構成上のRed Hat Ceph Storageに対するリファレンスアーキテクチャが提供される。

三柳 英樹