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モバイルアプリ開発プラットフォーム「Xamarin」、Visual Studioに無償バンドルへ

 米国サンフランシスコで開催されている米Microsoftの開発者向けカンファレンス「Build 2016」において、Xamarinの機能をVisual Studioユーザーに無償提供することが明らかにされた。

 Xamarinはモバイルアプリのクロス開発プラットフォームで、これを提供している米Xamarinは先日、Microsoftに買収されている。

 Xamarinの無償化により、開発者はC#ベースでAndroid、iOS、Windows 10などのアプリ開発が行えるようになった。さらに、XamarinのRuntimeはオープンソース化される。

XamarinのRuntimeはオープンソース化される

 クラウド上に用意された、1000種類にわたるAndroidデバイス、iPhone/iPadデバイスに開発したコードを送り込みテストするXamarin Test Cloudは、Visual Studio Team Serviceに統合される。これにより、各デバイスのコードのバージョン管理なども行える。

 さらにXamarin Test Cloudが持つモバイルアプリの動作分析も行えるので、アプリのボトルネックがどこにあるのかなどを簡単に分析できるとしている。

Xamarin Test Cloudも利用可能

 また、Visual Studio Team Servicesには、同じくMicrosoftが買収した、モバイルアプリのクラッシュ解析などを提供するHockeyAppも統合されているため、Xamarinで開発したモバイルアプリがクラッシュする原因を解析したり、特定のデバイスで動作しない原因を調査したりすることができる。

Visual Studio Team Servicesでは、ライフサイクルを包括的にカバーできる

 なおXamarinは、商用版のVisual Studio Enterprise/Professionalだけでなく、無償で提供されているVisual Studio Community Editionでも無償で使用できるようになるとのこと。

XamarinはVisual Studioに無償バンドルされる