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太陽生命保険がIBMの意思決定管理ソリューションを導入、保険加入時の告知査定を自動化

 日本アイ・ビー・エム株式会社は24日、太陽生命保険株式会社が、業務上の意思決定管理ソリューション「IBM Operational Decision Manager(ODM)」を導入したと発表した。太陽生命ではこれにより、生命保険加入時の告知の査定を自動化したという。

 太陽生命では現在、業務改革プロジェクト「EVOLUTION’15」を推進しているが、この中で「ワークスタイルの変革」「支社業務の改革」「査定の自動化」に取り組んできた。今回、「ODM」を導入することで、そのうちの「査定の自動化」を実現している。

 従来は、顧客がデジタルペンを用いて告知書へ記入した告知内容を、営業職員が携帯する端末から本社に送信した後で、本社の査定担当者が全件、保険加入の判断をしていた。このため、顧客に保険加入時の引き受け判断結果を連絡できるまで、時間を要していたという。

 しかしODMによって、顧客の健康状態や病歴の内容に応じた質問項目を自動的に設定される仕組みを導入。契約申し込みにおける引き受けの判断に必要な告知を、漏れなく正確に受領できるようにした。

 また、過去の査定経験をもとに設定した査定基準をODMのルールエンジンに登録することで、受領した告知内容について自動的に査定の判断を行えるようになったため、保険加入に関する査定結果が即時に確定できるとのこと。

石井 一志