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IDCフロンティア、北九州/白河データセンターにそれぞれ新棟を建設
(2016/3/25 12:33)
株式会社IDCフロンティアとヤフー株式会社は25日、福岡県北九州市の「北九州データセンター」と福島県白河市の「白河データセンター」に、それぞれ新棟を建設すると発表した。
建設規模は、北九州データセンターが1棟約610ラック規模、白河データセンターが1棟70ラック・全6棟で構成される計420ラック規模。工期は、北九州データセンターが2016年2月から12月中旬、白河データセンターは2016年4月末から10月末の予定。
北九州データセンターの新棟となる6号棟は、Yahoo! JAPANとIDCフロンティアのクラウドサービスおよび外販での利用を予定する。北九州データセンターはクラウドサービスにおいては西日本地域の提供拠点で、外販のハウジングサービスなどにおいては東京・大阪に集中するシステムの地理的分散や、電力供給会社の分散により事業の継続や災害対策に機能を発揮する。将来は最大11棟までの増設が可能で、拡張余力をシステム選定の条件とした企業の大規模需要にも応える。
白河データセンターの新棟となる4号棟は、2016年3月に第1期分が竣工した3号棟に引き続き、Yahoo! JAPAN向けに増設され、増加を続けるデータの格納や、Yahoo! JAPANが保有するマルチビッグデータを活用するための処理基盤強化を目的とする。1社専用とすることで、設置する機器の画一化と動作環境を絞り込み、設備の許容範囲も小さくして無駄を排し、建物の工期を短縮して効率の高いサーバーの収容を実現する。
今後見込まれる需要の変化に対応するため、需要に応じて建設を行うモジュール方式を採用。サイズを複数階の建屋型から平屋型へダウンサイジングすることで工期を従来の1年から約半年に短縮することを見込む。また、複数に分割した構造物を現地で組み立てる建設方式の採用と小規模モジュール単位での段階的な施工により、建設コストを最適化する。