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ノベル、SAP S/4HANAの導入促進に向けてSUSE Linuxトレーニングの無償提供を開始

 ノベル株式会社は10日、SAPソフトウェアのインテグレーションを提供するパートナー企業の技術者を対象に、「SUSE Linux Enterprise Server(SLES) for SAP Applications」のトレーニングプログラムを無償で提供していくと発表した。

 SAPジャパン株式会社が提供する次世代ビジネススイート「SAP Business Suite 4 SAP HANA(SAP S/4HANA)」で、既存システムからの移行や新規システム構築に適したLinuxプラットフォームとして推奨されている「SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applications」へのニーズが高まっていることを受け、不足する技術者の育成を強化する狙いで実施するもので、4月から開始する。

 ノベルでは、SAPと連携して開発されたSUSE Linux Enterprise Server for SAP Applicationsは、Linuxで実行されるSAPソリューションにおいて、シェア70%以上の主要プラットフォームで、SAPジャパンの次世代ビジネススイートとして導入が推進されている「SAP S/4HANA」は、Linuxオペレーティングシステム上でのみ稼働するという理由から、SUSE Linux Enterprise Server for SAP Applicationsに対するニーズが高まっていると説明。こうした背景から、SAP S/4HANAにおけるシステムの移行や新規開発などのビジネス機会を加速させようとしているSAPのパートナー企業を対象に、無償でSUSE Linux Enterprise Server for SAP Applicationsの技術者向けトレーニングプログラムを実施する。

 トレーニングの対象企業は、SAPソフトウェアのインテグレーションを提供するシステムインテグレーター、IHV(独立系ハードウェアベンダー)、CSP(クラウドソリューションプロバイダー)などのパートナー企業。対象職種は、プリセールスSE、アーキテクト、コンサルタント、プロジェクトマネージャー、テクニカルサポートなどの技術者(Linuxに関する一般的な基礎知識は事前に必要)。

 トレーニングでは、SAP用システムを構成するいくつかのパターンを考察し、それぞれをどのように構成していくのかについてのレクチャーのほか、ハンズオンプログラムを実施する。所要時間は1日。

三柳 英樹