ニュース

デル・ソフトウェア、バックアップ&リカバリーアプライアンス「Dell DLシリーズ」新製品

 デル・ソフトウェア株式会社は2日、バックアップ&リカバリーアプライアンスの新製品として、デルの「PowerEdge」サーバーとデータ保護ソフトウェア「AppAssure」を組み合わせた「Dell DLシリーズ」3モデルを日本において提供開始すると発表した。提供開始は12月8日。

 新モデルは、2Uサイズの「Dell DL4300」と、1Uサイズの「Dell DL1000」「DL1000 1TB」の3製品。どの規模の企業・組織でも導入しやすいデータ保護ソリューションとして、物理、仮想のいずれの環境でも稼働し、重要なデータやアプリケーションを確実に保護するとともに、クラウドプラットフォームを利用した災害対策やクラウドへのアーカイブを実現する。

 DL4300は、AppAssureの最新バージョンがプリインストールされた製品で、バックアップ、保護ストレージ、レプリケーションを統合し、ターンキーで20分以内でセットアップが可能。障害発生時にアプライアンスのリカバリーを容易にする「Rapid Appliance Self Recovery」機能を初めて搭載した。最大60TBの標準エディション、最大120TBの大容量エディションの2種類の構成が可能で、初期では必要な容量のみのライセンスを取得し、ストレージを追加するニーズが生じた場合には、未使用容量のライセンスを加えられるといった柔軟性を備える。

 Dell DL1000/DL1000 1TBは、小規模企業特有のニーズに合わせて設計され、DLシリーズの機能とパワーを低価格で提供する製品。60分ごとにスナップショットを取得し、継続的なデータ保護を行い、AppAssureのデータ変更追跡と重複排除機能により変更済みのデータだけをバックアップして移動させるため、ネットワークおよびストレージへの要求事項が最小限に抑えられる。

 製品の主な機能としては、保護したデータにほぼ継続的にアクセス可能な「Live Recovery」、バックアップするデータの整合性をチェックし、確実にリカバリーする「Recovery Assure」、単一のファイル、メッセージ、データオブジェクトから、マシン全体(物理または仮想)、さらには異種ハードウェアまであらゆるレベルの復元が可能な「Universal Recovery」などの機能を搭載。仮想マシンに更新を継続的に送信し、プライマリマシンで問題が発生した場合は、同仮想マシンを起動する「Virtual Standby」、静的データをMicrosoft Azure、Amazon S3、Rackspace、またはOpenStackベースのクラウドプロバイダーにアーカイブする「Cloud Archive」といった機能も提供する。

三柳 英樹