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富士通クオリティ・ラボ、開発実績データを活用した品質予測でプロセス改善を支援するサービス

 富士通クオリティ・ラボ株式会社は17日、品質予測によるプロセス改善サービスを提供開始すると発表した。

 このサービスは、ソフトウェア開発プロセスのコンサルティングで培ったノウハウ・経験をもとに、ソフトウェアの開発組織に向け、品質予測によるプロセス改善を提供するもの。開発実績データをもとに、統計手法を用いてソフトウェア品質の見える化を行える点が特徴で、ユーザー企業のソフトウェア品質向上と開発プロセス改善による組織体力強化を実現するという。

 品質予測診断では、過去の開発実績データを活用して開発組織のモデル化を行った上で、現状の開発プロジェクトにおいて、工程ごとのデータから最終品質を予測し、見える化(グラフ表示)する。品質目標を下回ることが予測される場合には、レビュー時間、回数など、品質を確保するためのパラメータを変更することにより、最終品質のシミュレーションを行えるため、目標達成の精度を高められるとした。さらにプロジェクト終了後には、その開発実績データを使って開発組織モデルの更新を行い、予測精度を向上させる。

 またプロセス改善支援では、プロジェクト開始前に、ユーザー企業の要望に応じて開発組織プロセスを診断し、プロセス改善のための各種支援を実施する。プロジェクト実施中には、運用時の問題解決支援を行うほか、プロジェクト終了後は、ギャップ診断やアセスメントを通じて、組織体力の強化を支援するとのこと。

 なお富士通クオリティ・ラボでは、こうした一連のサービスを富士通コンピュータテクノロジーズで運用し、CMMIR レベル4の高成熟度モデル達成に貢献した実績があるとしている。

石井 一志