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フュージョン、キャリアフリーで利用可能な携帯電話通話録音サービス

 フュージョン・コミュニケーションズ株式会社(以下、フュージョン)は11日、端末の契約キャリアに関わらず、携帯電話での通話をフュージョンのネットワーク内で録音する「モバイル通話録音サービス」の提供を開始した。

 フュージョンでは、金融業界を中心として、「企業コンプライアンスの対策強化」や「カスタマーサービスの向上」などの目的で、固定電話だけでなく業務通話をすべて録音し、管理したいという企業のニーズが高まっていると説明。一方で、従来の携帯電話通話録音サービスでは、利用者全員の携帯電話を同一キャリアで統一する必要があり、携帯キャリアごとに録音した音声を管理する必要があった。

 フュージョンが提供する「モバイル通話録音サービス」は、キャリアを選ばず利用できるため、現在利用中の携帯電話をそのまま活用できる。法人契約の端末だけでなく、個人契約の端末でも利用でき、BYODでの業務通話の録音にも利用できる。

「モバイル通話録音サービス」のシステム図

 サービスの契約回線には「050」から始まる番号が付与され、発信時には「0037-690」を付与して発進することで、「050」から始まる番号を相手に通知し、通話内容を録音する。同様に、「050」番号に相手先が発信した際にも通話内容を録音する。通話相手先が応答した際には、発着信双方に通話の録音を通知するガイダンスが流れる。

 録音された通話内容は、通話終了後に音声ファイル化して指定のサーバーなどに送信する。音声ファイルは送信完了後、フュージョンの設備から削除される。フュージョンが提供するIaaS型パブリッククラウド「フュージョン・クラウド」を利用する場合、顧客はサーバーなどの設備を構築する必要なくサービスを利用できる。

 利用料金(税別)は、初期費用が1番号につき500円、月額費用が1回線につき500円。
発信通話料は、国内一般固定電話・携帯電話宛が1分19.8円、他社IP電話(050番号)宛が1分12.5円など。着信通話料は1分5円。

三柳 英樹