ニュース

日立、高いデータアクセス性能と信頼性を備えたオールフラッシュアレイ「VSP Fシリーズ」

 株式会社日立製作所(以下、日立)は11日、ストレージ製品「Hitachi Virtual Storage Platform(VSP)」のラインアップに、オールフラッシュアレイ「VSP Fシリーズ」3製品を追加すると発表した。同日より、ワールドワイドで販売を開始する。

VSP Fシリーズ

 「VSP Fシリーズ」は、ビッグデータの高速分析を支える高いデータアクセス性能と信頼性を備えたオールフラッシュアレイ。データアクセス性能やデータ容量を強化した新フラッシュモジュール「Hitachi Accelerated Flash(HAF) DC2」を採用しており、システムの導入や運用にかかるコストを抑えながら、高いデータアクセス性能と信頼性を実現できるという。

 またHAF DC2に、日立独自のデータ圧縮機能を搭載。ストレージコントローラ側で圧縮処理を行う一般的なフラッシュアレイと異なり、コントローラに負担をかけずに圧縮を行えるので、高いデータアクセス性能を維持しながら大量データの効率的な格納が可能とした。なお、このHAF DC2はディスクアレイ「VSP Gシリーズ」にも搭載可能で、ハイエンドからミッドレンジまで幅広く対応する同シリーズにおいて、システムの規模や用途に応じて組み合わせ、利用できるとした。

 加えて、HAF DC2のデータ圧縮機能や、従来モジュール比で約2倍に容量を拡張したことなどにより、ストレージ容量の効率的な利用に対応。搭載フラッシュモジュール台数を抑え、導入コストを軽減するほか、消費電力、設置スペースを削減し、コストパフォーマンスを従来モデル比で約2.7倍に向上させている。

 さらにストレージOSには、ハイエンド向けを含む「VSP」全製品共通の「Hitachi Storage Virtualization Operating System(SVOS)」を搭載し、データの欠損を防ぐ高度なデータ保護機能を備えるなど、高い信頼性を実現した。

 ラインアップには、利用規模に応じて「VSP F400」「VSP F600」「VSP F800」の3製品を用意する。価格例として、16Gbps FC×4ポート、128GBキャッシュ、ストレージOS、システム物理容量が約6.4TB~のVSP F400で、1740万円(税別)から。HAF DC2はフラッシュモジュール1.6TB×4台の構成で700万円(税別)から。

石井 一志