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インテリアメーカーのサンゲツ、基幹システムにSAPとコンカーのソリューションを採用

 SAPジャパン株式会社と株式会社コンカーは10日、インテリアメーカーの株式会社サンゲツが、IT基盤システムとしてSAPとコンカーのソリューション導入を決定したと発表した。「SAP S/4HANA」をはじめ、会計、販売、購買、物流のビッグバン導入(一括導入)になるという。なお、新システムは2016年秋以降に本格稼働する予定。

 サンゲツでは従来、スクラッチ開発した独自システムを基幹業務システムとして利用していたが、非効率かつ属人的な業務品質、ITメンテナンスコストの増加、業務プロセスの分断による部門間の連携や統合の不備、正確で迅速な情報活用の制約、といった点で課題を抱えていたという。

 そこで同社では、これらの課題解決を目的に次期システムを検討。全体最適とリアルタイム性を志向した製品コンセプト、ベストプラクティスをベースにした主要な業務プロセスを備えている点、多様な業界や規模の企業での実績などを評価して、SAPのソリューションの採用を決めた。

 また、新システムの目的の1つとして、経費精算業務の効率化も視野に入れており、その部分ではコンカーの経費精算クラウド「Concur Expense」を採用している。

 導入プロジェクトは2015年9月から開始されており、サンゲツは、SAPのマネージドクラウド「SAP HANA Enterprise Cloud」上で、SAP S/4HANAをはじめとしたERPシステムを開発するとともに、Concur Expenseの導入を進めているとのこと。

 なお、こうしたシステムの導入支援や、BPOなどによる広範な組織改革は、アクセンチュア株式会社が行っている。

石井 一志