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富士通とVMware、クラウド分野でのグローバル協業を拡大
(2015/11/10 12:26)
富士通株式会社と米VMwareは10日、クラウド分野でのグローバル協業を拡大すると発表した。
富士通とVMwareでは、企業でハイブリッドクラウドの利用が広がる中、こうしたニーズに応えるために、世界中の顧客をサポートすべく、協業を進めていくと説明。協業拡大の一貫として、富士通のクラウドサービス「FUJITSU Cloud Service K5」と、仮想デスクトップソリューション「VMware Horizon」をベースにした「FUJITSU Managed Infrastructure Service仮想デスクトップサービスV-DaaS(以下、V-DaaS)」の世界展開に向け、販売・マーケティング活動を展開するプロジェクトチームを発足させることで合意。両社は、ASEAN諸国を皮切りに、「V-DaaS」を世界市場に展開していく。
協業による取り組みでは、VMwareの技術を富士通のクラウドサービス「FUJITSU Cloud Service K5」向けに最適化し、「FUJITSU Cloud Service K5」と顧客のオンプレミス環境で稼働する基幹システムをシームレスに利用できるようにする。
また、企業のコンテナ利用を加速させる「VMware vSphere Integrated Containers」のテクノロジープレビュー版を活用し、「FUJITSU Cloud Service K5」のPaaS機能を拡張させ、クラウド型アプリケーションの容易な開発、展開に向けて協力する。
富士通では、「VMware Horizon」とVMwareのネットワーク仮想化技術「VMware NSX」に、富士通独自の手のひら静脈認証技術を活用し、社内外を問わず発生するセキュリティのリスクや仮想デスクトップ上でのなりすましを最小限に抑制する高度なセキュリティソリューションを提供する。富士通は、このソリューションを富士通と国内グループ会社の従業員8万人に向け導入し、「V-DaaS」とスマートデバイスの管理サービス「FENICS II Mobile Management AirWatch by VMware」のサービスレベル向上を図る。
VMwareと富士通では、両社の協業により、顧客は高い信頼性と機能性、安全性と可用性を備えたビジネスアプリケーションを、世界共通のユーザー体験のもと利用できるようになると説明。今回のパートナシップの拡大により、ハイブリッドクラウドのシームレスな運用を通じてコストを最適化でき、ビジネスの要件に応じてITインフラを即座に導入できるようになるとしている。