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ビットアイル、OpenStackの自立運用に向けたサポートを行うプライベートクラウドサービス

 株式会社ビットアイルは27日、ユーザー自身でOpenStackの自立運用を実現するサービス「ビットアイルホステッドプライベートクラウド OpenStackパッケージ」を2016年2月1日に提供開始すると発表した。

 「ビットアイルホステッドプライベートクラウド OpenStackパッケージ」は、資産を持たないホステッド形式のプライベートクラウドを利用しながら、ユーザー企業自身でOpenStackの運用を行えるよう、ユーザー企業の自社エンジニアのOpenStackスキル向上もサポートするサービス。

 ユーザー企業は、OpenStackのサポートが不要な体制を構築することができ、1年後を目安にOpenStackサポートを解約し、クラウドやOpenStack本来のメリットであるベンダーロックインの排除、コスト削減、運用効率化、柔軟性などを享受することができるようになる。

 ビットアイルでは、日本国内においてもOpenStackへの注目度が増しているが、OpenStackの技術知識を持つエンジニアは多くはなく、サードパーティベンダーなどにサポートを依頼する場合でも、自社エンジニアにはOpenStack技術スキルが残らず、年間のサポート費用がかさみ、OpenStackを活用するメリットである費用対効果が得にくいと説明。こうしたことから、ユーザー企業自身でOpenStackの運用を行えるようサポートするサービスをパッケージとして提供する。

 パッケージの特徴としては、10Gbpsスイッチや各ノードのサイジングには、高負荷なプライベートクラウド運用においてビットアイルで実績のある構成を採用。すべてのコンピュートノードに高速なPCIe SSDを搭載する。また、OpenStackサポート内容、スキルマップを提示し、自立運用までのスケジュールを持つことが可能となっている。

 パッケージの基本セットは、1Gbps共用インターネット回線、グローバルIPアドレス128個、10Gbps専用内部ネットワーク帯域、専用仮想マシン400台相当のリソース(CPU Xeon E5世代 2.6GHz×400コア、メモリ1920GB、HDD:20TB)、OpenStackサポート。価格(税別)は、初期費用が300万円、月額費用が360万円。OpenStackサポートは、12カ月経過後以降に部分解約が可能。OpenStackサポート解約後の月額費用は230万円。

三柳 英樹