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日立Sol、膨大な顧客の声を分析・可視化するソリューション

効果的な商品企画などに利用可能

 株式会社日立ソリューションズ(日立Sol)は、顧客の声(Voice Of Customer/VOC)を分析・可視化する「顧客協創型商品企画ソリューション」を、12月1日より販売開始すると発表した。価格は個別見積もり。

 「顧客協創型商品企画ソリューション」は、営業販売員やコールセンターなどに寄せられる膨大な顧客の声を、メールやシステムから収集して分析し、商品やサービスの企画・開発やマーケティング活動に生かすソリューション。企業間情報共有システム「活文 Managed Information Exchange」に、データ統合技術で顧客の声を収集する機能を拡張し、Splunkのビッグデータ利活用基盤「Splunk」、日立ソリューションズ東日本のテキストマイニングシステム「CoreExplorer」を組み合わせて提供する。

 具体的には、販売拠点やコールセンター、サポート窓口などに寄せられた顧客の声を、データ統合技術によりシステムやメールから収集。販売担当者や顧客、パートナー会社などが、企業間情報共有システムの新評価機能「いいね!」を利用することで、情報の重要度をランク付けすることで、収集した膨大な顧客の声から、重要度の高い情報を選別できるようにしている。

 また、収集した顧客の改善要望や評価、クレームなどの情報を分析し、顧客のニーズや商品・サービスの問題点などをグラフや表で可視化する仕組みを備えた。分析する基準や項目などは、ユーザーの要望に合ったテンプレートを提供する。

 さらに、分析結果を企業間情報共有システムに保管し、営業やサポート、企画、開発部門、パートナー企業、販売店などで、組織を越えて共有可能にするとのこと。

 こうした機能によって、商品やサービスの企画・開発にあたり、さまざまに分散して寄せられている要望や評価などの顧客の声を、組織を越えて効率的に把握できるため、市場のニーズに合致した価値ある商品を、タイムリーに提供できるようになるとした。

石井 一志