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デル、自動階層化ストレージ「SCシリーズ」に「TLC 3D NANDテクノロジSSD搭載モデル」を追加

 デル株式会社は1日、自動階層化機能を備えたSANストレージ「Dell Storage SCシリーズ」(以下、SCシリーズ)において、TLC 3D NANDテクノロジSSD(以下、TLC SSD)搭載モデルを提供開始すると発表した。

 「SCシリーズ」は、インテリジェント機能により、HDD、低速SSD(MLC)、高速SSD(SLC)の間で自動階層化を行うSANストレージ。使用頻度の高いデータを高パフォーマンスの高速SSDで処理し、使用頻度の低いデータは大容量の低速SSDやHDDに格納することにより、容量を犠牲にすることなく、コストパフォーマンスを最大化できるという。

 デルでは、HDD搭載ストレージと同等の価格でオールフラッシュストレージ構成の提供を実現するという戦略的アプローチを展開しているが、今回、TLC SSDを低速SSDのラインアップすることで、その取り組みをさらに加速させる。容量は480GB/960GB/1.9TB/3.8TBの4種を用意しており、15K HDD搭載モデルと比較した場合、書き込み性能で24倍、読み取り性能では8倍ものパフォーマンス向上を実現するとした。

 さらに、TLC SSDを読み出し重視(RI: Read-Intensive)階層に利用した場合、従来のRI階層と比較して、50%のコスト削減を可能にするとのこと。3.8TB構成モデルを採用することにより、ディスク容量も2倍に拡大する。

 最小構成価格(税別)は、ハイエンドの「SC8000」で885万円から、ミッドレンジの「SC4020」で430万円から、ローエンドの「SCv2020」で360万円から。

石井 一志